【視察店舗】 X社XX店
【視察時間】 2007年12月2日(日)14:00頃
◆本日のお店は何点?(最高100点、普通は60点)
<品揃え>
生 鮮:80点
加工食品:80点
鮮 度:60点
価 格:80点
<接 客>
レ ジ:60点
清潔感:50点
<衛 生>
売 場:50点
清潔感:50点
〈結論〉
X社は確かに安い。ただし、何でもよければという但し書きが付くことが今回良く分かりました。例えば、以前も書いた、中国製の89円激安ネクタイなどは他店ではちょっと見かけることができないし、あまり聞いたことの無いメーカーの缶コーヒーやX社のPBのコーラなどは29円と確かに安い。しかし、よくよく確かめてみると、ナショナルブランドの商品となるとかえって割高だったりする。それとつい安さで目をつぶってしまうが、売場があまりにも荒れ放題だと思う。安さだけを追求しているという点ではある意味消費者の味方だとは思うが、言葉を変えれば、正直、安ければ何でも良いというものだけを買うような店ということもできる。
私は、店の荒れ方などは割り切って、例えば、割り箸(50本89円)とかノート(5冊99円)などを買うのなら便利に使っても良いとは思うが、食品に関してはわざわざ買う気はしない。もう一度行くかと聞かれれば、近くにあればサニーやハローデイなどと使い分けて上手に使うという答えになる。
◆どんなお店?(福岡空港のそば)
空港通りを粕屋方面に向かい、空港を右手に通り過ぎ、左手にコジマ電気が見えてくる。その右手奥にあるのがX社XX店。ここは以前同じディスカウントのオサダだった。駐車場は横のパチンコ屋さんやマクドナルドと共用するようにはなっているが、300台以上停められるだけのスペースはあると思う。
店舗は2階建てで1階部分は家電品、日用品、衣類、園芸用品などの売り場。食料品は2階になっている。1階部分のレジは3台。2階は11台のレジが並んでいて、この日は9台が稼動していた。
◆X社XX店の特徴は?
この日は日曜日で何しろ買い物客が多い。1階はホームセンターのような品揃え。エスカレーターで2階に上がっていくと食料品。上がってすぐは野菜のコーナー。並べ方はきれいで品物も鮮度は良さそう。北海道産タマネギ3~4個入り128円、メークイン98円(600g)、バレイショ98円(600g)、大分産ピーマン88円(1袋)、サトイモは中国産だと1袋98円、大分産だと198円だった。その他、宮崎産キャベツは1個138円、熊本産ダイコン1本138円、大分産白菜1/2カット98円、長野産レタス1個98円、ブロッコリー1株158円、宮崎産キュウリ3本178円など。価格は一般スーパーと特に変わらない。
鮮魚は、福岡産チコ鯛2尾580円、長崎産ブリ切身1切れ100円、北海道産タラ切身3切れ371円など。精肉は国産.オージーに加え、アメリカ産牛肉バラ肉すき焼き用1P(420g)998円も並んでいた。
◆X社にしては高いもの
今回は激安のX社にしては高いと感じるものに注目してみた。SBとろけるカレー129円はごく普通の値段。安いわけではない。亀田のぽたぽた焼き139円、ハッピーターン149円、ミツカン味ぽん177円はマルキョウの方が安かったと思う。日清製粉のママークイックマカロニ119円は西鉄ストアでも98円で売っている。結局、X社で安いのは、ノンブランドの商品やPB品がほとんどで、メーカー品は他店と変わらないか、物によってはかえって高いものもあることがよくわかった。
それと、売場にダンボールの空き箱が散乱したり、あまりにも高く積み上げすぎて崩れかかっていたり、封の切られた袋菓子が棚に乗せられていたりと、店内がかなり荒れていたのには驚いた。ちょっと失礼な言い方かもしれないが、それなりの店にはそれなりの客しか集まらないと感じてしまった。
▼目次
【目次】2007年度版|九州地区スーパー業界特別レポート
*今回の「店舗ウォッチング」は日刊マックス流通ニュースNo.697 2007/12/12にて配信されたものです。
【●】 日刊マックス流通ニュースへの登録(無料)はこちら
※記事へのご意見はこちら