◆福岡地区ゼネコン100社総合財務データ比較(3/3)最終回
時代の移り変わりを表している数字に接待交際費がある。官公庁工事の抑制や、談合問題なども影響したのか、10年前に1,029百万円だったのが、832百万円と約2割減少しており、総体的にも年々減少傾向にある。その他、10年前までは借金をしてでも資産を増やす傾向がまだ色濃く残っていたため、100社の総資産額は395,853百万円と売上高を超える状況だったのが、今年は270,306百万円とスリム化している。資産を形成する時代から変わったのが、自己資本の充実で、98年は平均で13.88%だったのが、昨年より0.75ポイント下がったとはいえ、10年前と比較すると13.67ポイントアップの27.55%と自己資本率も改善されている。
こうした指標の数値から、過去10年間を振り返ると10年前まではバブル時代を色濃く残していたが、その陰も払拭して、新しい時代に突入していることを物語っている。10年前までは、まだ売上至上主義の時代であり、借金をしても資産を形成する方向も残ってたのが、今や完全に払拭され、各社の傷も癒えたことで、売上主義から利益主義へと変わり、極力余分な出費は押さえ、財務基盤を強化するという方向へと変わってきている。特に、その方向が顕著に表れ始めたのが2004年ごろからで、各数値を比較してみると、丁度その頃から全体的に数字に対する意識が変わってきたことがわかる。
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【目次】福岡地区ゼネコン業界特別レポート2007年版
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