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特別取材

No.038┃(株)サンユー 取締役 八坂 晴子 氏 | 福岡への提言200人
特別取材
2008年6月 6日 09:28

本当の地元をつくるチャンス 舞鶴地区を新たな“まち”へ

「本質」を追求するノウハウ

 (株)サンユーは一級建築士としてスタートしているが、現在ではコンストラクション・マネージャー(CMr)として、オーナー視点の提案を行ない、高い利回りを実現するなど、顧客からの評価は高い。
 CMrの役割とは、発注者と施工業者の間に立ち、双方の満足を考えながら、土地の有効活用や再開発事業のスムーズな流れをコンサルティングすること。そのため、市場性の調査からはじめて、コンセプトの決定、事業収支シミュレーション、そしてそれらの検証、改善へと進めていき、徐々にオーナーのニーズに近づけていくことになる。当然、集積された統計データをもとに分析することが基本となるため、満足いくコンサルティングを実現するには、地道な作業の積み重ねが必要となる。2005年には特定建設業の許可を取得。事業範囲が施工というところまで拡がったことにより、より細かいサービスの提供が可能となった。
 また同社は、「住まい創りの追求」として、3つの要素を掲げている。ひとつは「経済性」。建築物をつくる際には、必ず費用が発生する。そのため、その費用を回収するための何かが必要となってくるし、費用対効果という点からも経済性は欠くことのできない重要なファクターだ。また「社会性」ということも求められる。建築物は周辺環境と調和していなければならない。そして、精神面に求められる「芸術性」。同社は、これらを軸とした「本質」を追求し、究極的なニーズに近づけるためのサポートを行なっている。

百年の大計の実現へ向けて

 そして今回、これまで培ってきたノウハウを活かし、舞鶴地区に賃貸マンションを開発することになった。このことについて八坂氏は「舞鶴地区を安全・安心な質の高い居住区として、市民のノスタルジーを形成していく上での“切り口”だと考えています。百年の大計という使命感のなかで、プランを進めているところです」とコメント。
 現在、私たちが目にしている「天神」の大半は、中央大手の資本によって開発され、地場資本の入り込む隙の無いまま、現在のまち並みを形づくっている。そのため、私たちが「地元」と呼び、慣れ親しんでいる風景は、実は地場資本の意向とは程遠いところでつくられてきたものなのだ。そういったなか、現在の舞鶴地区は中央大手資本からの介入を受けていないという状況がある。八坂氏はこれを「真の意味での“地元”を開発するチャンス」と語る。
 福岡は博多港など港湾としての機能を打ち出しており、位置関係からも「アジアの玄関口」と呼ばれるようになって久しい。かつて、美しい砂浜が続く海辺のまちであった舞鶴地区は、ここにきて「海に面した港のまち」という新しい役割を担うようになるのかもしれない。そして、それが本当の意味での「地元」になればという八坂氏の想いが、今回の開発に込められている。


[プロフィール]
八坂 晴子(やさか はるこ)
(株)サンユー 取締役

会社概要
所在地:福岡市中央区薬院4-6-22
TEL:092-534-2070
HP:http://sanyu-com.sakura.ne.jp/

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