《国交省発の乱気流》
さて、福岡県内の中核的なある市の市長は、「PIステップ3は新空港建設案の方で空港建設の選定地を10カ所も示しているが、個別に可能な発着回数や事業費などの試算を出してはいない。」
「一方、増設案は滑走路の具体的な敷設位置や個別の事業費まで示されている。国ははじめから増設案を主に福岡空港対策を考えているから新空港建設案の方には具体性がないのであり、麻生知事の考えも一緒だ」
と、空港関係で高い立場にある所から聞いていると、つい先だってある雑誌社からライターを請け負っている友人がインタビューをとった際に言っていたとメールを送ってきた。
この市長が口にしたという空港関係で高い立場にある所とはいずれを指すものか、それは想像の域を出ないが、今回、国土交通省の福岡空港総合的調査専門委員会が発表した内容は、この市長のコメントをうらづけてくれるような内容であった。
新空港建設の要望を強く持つ福岡都市圏経済界にとってはまともにぶつかった国土交通省発の乱気流であり、バンクーバーから冷めた目で見ると、新空港建設という航路をいく機体を失速させ墜落させてしまったかにも見える。
田中勝(バンクーバー在住)
つづく
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