◆01 民間シンクタンク「C&C21研究会」が
新福岡空港の配置案を発表―志賀島東沖に
◆02 対アジア拠点空港としての北九州空港整備考 その85回
三原苅田商工会議所会頭(10)最終回
◆03 改革派前市長による希望の提言(14)
木下敏之前佐賀市長 人材格差の是正−3
◆04 自民幹事長に麻生太郎氏 その裏で何が
民間シンクタンク「C&C21研究会」が
新福岡空港の配置案を発表―志賀島東沖に
民間シンクタンク「C&C21研究会」(会長:長谷川裕一)は、1日午後福岡市で記者会見を開き、独自の新空港配置案(海上空港)を発表した。
この中で、長谷川裕一会長(㈱はせがわ代表取締役会長)は、C&C21研究会が発足以来20年以上にわたって空港問題の研究を行なってきた経過に触れながら、「現空港の増設では福岡市の発展は望めない」と述べ、「九州を牽引していくためには海上空港が必要である」と強調した。
石村善悟副会長(㈱石村萬盛堂代表取締役社長)は、「増設か新設かをめぐる議論は、空港問題の本質ではない。容量限界論では解決しない。空港の安全性と空港対策費などの財政問題を真正面にすえた議論が今こそ必要だ。我々が問題提起することで片寄った空港議論から公平な議論の材料にしていただきたい」と志賀島・奈多沖の新空港配置案の意義を述べた。
下川弘事務局長は新空港配置案について、「この案はPIで出されている案を否定するものではない。今回の案は自然環境や騒音などの生活環境、様々な問題をクリアしたものであり、現在の増設案と新設案を天秤にかけたものではない」ことを強調した。
新空港配置案の特徴は、空港島の中心が志賀島と海の中道から約4キロ沖で騒音の心配がないこと、風向きは良好で、運航の障害になる山や建物もないこと。処理能力は現在の2倍の約30万回あるなどとしている。また交通アクセスについては道路と軌道の両案を示している。
建設費については、空港島埋め立てと造成費として5400億円、上部施設工事費(新福岡空港調査会の資料による)は3100億円としている。なお交通アクセス工事費については、工法やルートによって異なるため今回の試算からはずしている。
きょうの「C&C21研究会」による新空港配置案は、大詰めを迎えつつある空港論議に一石を投じることになるか。
対アジア拠点空港としての北九州空港整備考 その85回
三原苅田商工会議所会頭(10)最終回
■先人の明が新北九州空港を産んだ
□九州の玄関口として誇れる空港に夢を持って育てよう!
苅田商工会議所 三原晴正会頭に聞く
北九州空港誕生までの秘話と今後の期待 (10)最終回
【インタビュー後談】
全国で一番長い商工会議所の会頭を務める三原氏に、苅田町発展の歴史と苦労を切々と語っていただいた。北部九州に集積する自動車産業拠点の象徴として苅田町は、それまでの積極的企業誘致の成果も大きいこともあいまって、全国の自治体の中でもトップクラスの財務内容となっている。
豊前の恵まれた自然はあったものの、明治以降の産業発展の歴史では出遅れた地域である苅田町に国を動かし港の整備を進めた奥村調査官の存在が大きかった。
三原会頭の父上三原作平氏と奥村調査官は無二の親友であったという。
作平氏が築港計画を奥村書記官に説明・説得して国策としての苅田港が実現したとのこと。親子二代に渡り、苅田と北部九州のために海と空の交通インフラ整備を推し進めた功績は大きいと感じる。
お国任せの、政治家任せの、利権任せの公共事業でなく、本当に地域やその土地の経済に役立つものであれば、税金も活きてくる。そしてその事業実現に地域の有志や行政のリーダーが地域のためにと敢然として挑み、国や財界を動かした例は、今の日本の構造を立て直す良き見本であると思う。
また新福岡空港の必要性については、会頭としての立場上、積極的発言を控えられたが、いろいろ参考になるお話を聞かせていただいた。現在の福岡空港が非常に利用率・便数が多いのに赤字を出している理由として福岡の場合は地権者の数が多いためではないかとお聞きした。
新北九州空港は地権者の問題がなく、心配されていた海の環境への影響も逆に魚が増えるなどのいい結果で、拡張できる可能性は大きい。
仕事上アジアに飛ぶ機会の多い筆者も外国の空港を見て、もし九州が道州制になれば、それにふさわしい拠点空港が必要になってくると考えている。
その拠点空港として、新しい福岡空港がいいのか、この新北九州空港を拡張するのがいいのか、個々の行政任せではなく、九州の住民と企業がもっと議論に参加することが基本であろう。
郷土を愛する人と企業が、今こそ本気で国に対して主体性を持つべきであり、その時初めて道州制のような地方分権が実現される。
「九州はひとつ」の旗の下に。
おわり(インタビュー・清田進)
苅田商工会議所 http://www.kanda-cci.com/
━━ 北九州空港を考えるサイト
北九州から飛ぶ東京! スターフライヤー http://www.starflyer.jp
1便5:30 北九州エアターミナル http://www.kitakyu-air.jp/
とべとべ北Q 北九州空港振興協議会 http://www.tobetobekita-q.jp/
改革派前市長による希望の提言(14)木下敏之前佐賀市長 人材格差の是正−3
■人材格差の是正−3
《首都圏には余っている人材》
一方で、首都圏では団塊の世代が退職の時期を迎えていますが、その中には、地方では不足している海外とのビジネスの経験のある方や、マーケッテイングがきちんとできる方などたくさんいらっしゃいます。
しかし、この方たちは、仕事のできる人であればあるほど、生活に困っているわけではありません。ですから、人材が不足しているということを地方側が認めて、積極的にスカウトに出かけなくてはなりませんが、これは現実には容易なことではありません。
私も外人部隊を何人もスカウトして管理職につけましたが、「地元にも人材はいるじゃないか。」と井の中の蛙的な思考をする人たちから批判を受けました。地域版の産業再生機構の設立を政府が進めていますが、これこそ、地方の人材難を示しているものだと思います。
この点で幕末の英明な藩主や明治維新当初の政府の指導者は立派だったと思います。若者を海外留学させ、自らも欧米を旅行し、また沢山のお雇い外国人技術者を高給で雇っています。人材スカウトの会社を使うのもよし、同窓会のネットワークを使うのもよし。人材を広く求めましょう!
都市部に住む団塊世代の方も、人材スカウト会社などに、故郷の会社経営の応援をしたいという希望を出して登録してみてはどうでしょうか。
つづく
自民幹事長に麻生太郎氏 その裏で何が
1日、福田首相は自民党役員の人事を決定した。政権浮揚を図る福田首相、亀裂を生じている自公関係の中で、政局は臨時国会そして予算編成をへて解散、総選挙へ動き出した。
今回の役員人事は急に決まった訳ではない。洞爺湖サミットを契機に政権浮揚を狙った福田首相だったが思うようにはいかず、与党の公明党から福田首相へのノーが事実上突きつけられ、首相は党人事の交代と内閣改造に追い込まれた形だ。
事実、自民党県連の役員の一人は、古賀誠選挙対策委員長がひそかに麻生太郎氏を党3役に起用するよう動いていたことを7月中旬に明かしていた。
既に自民党内部では福田首相には見切りをつけており、福田氏による解散総選挙ではなく、福田内閣総辞職そして麻生内閣の誕生による解散総選挙で自民党過半数割れを防ぐ狙いがあるという。
麻生氏の「国民的な人気」に頼るというわけである。
年明け解散の公算が色濃くなってきた。攻める側の民主党も麻生氏への警戒感は隠せない。「政権交代」を絶対的目標に掲げる民主党もうかうかとはしておれない政局の秋を迎えている。
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