◆　日豊線フリーゲージトレインはいつ軌道に乗るか？
　　　新北九州空港との連結で飛躍的に利便性と採算性が高まる！

　

　

　

　
　

◆日豊線フリーゲージトレインはいつ軌道に乗るか？

　「新北九州空港との連結で飛躍的に利便性と採算性が高まる！」

　　北九州市議会・井上秀作議員に聞く

―日豊線ルートへの新幹線導入について井上議員のお考えをお聞かせ下さい。

井上／
　現在の国や地方の財政状況を考えると、広規格の新幹線網を一気に日豊線ルートへ広げて行くことは、実現性が低いと思います。
　しかし、九州の経済発展のためのインフラとして、北九州から、大分、宮崎につながる高速鉄道と高速自動車道の整備は欠かせない条件だと考えます。
　これまで自動車道のほうは、東九州自動車道の整備促進運動として広く認知されてきていますが、高速鉄道についてはまだこれから、その必要性が議論される段階だと思います。

―何故、日豊線ラインに高速鉄道が必要だと思うのでしょうか。

井上／
　これから道州制が実現されていく中で、当然、九州は各地域が連繋して経済的発展を図っていかなければなりません。
　そのための高速鉄道網の整備は、人的、経済的交流を促進するインフラであることは間違いありません。
　九州新幹線鹿児島本線ルートで九州の西側縦の軸ができ、横の長崎ルートも具体的スケジュールが見えてきました。
　次に必要なのは、九州の東側日豊線ルートです。理想的には北九州から大分、宮崎、鹿児島と結んで「九州環状高速鉄道網」ができることです。
　こうした構想をお話しすると「無駄な公共事業」を打上げていると批判をいただくことが最近は特に多くなっています。
　確かに利用頻度が少なく、採算にほど遠い事業では意味がありません。しかし、道州制を成功させ得るかどうかも、これからの九州の発展に必要な「先見の明のある政策」を打ち出せるかどうかにかかっています。
　また私は、「新北九州空港アクセス鉄道」と結ぶことで、日豊線ルートは利用者数も十分多く、採算のとれる事業になると思っています。
　そのための第1歩として、過大な投資をせずに済む、新幹線軌道と在来線軌道と相互に乗り入れできる「フリーゲージトレイン」で東九州の高速鉄道網の整備を進めることが、一番理にかなっていると思う訳です。

【取材　松尾潤二】

　
　

　
　
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