竹島問題で開催が危ぶまれていた「朝鮮通信使ゆかりのまち全国大会」が下関市で23・24日の両日、盛大に催された。
今年で15回目を迎えた全国大会総会が下関市で行われたのは12年振りのこと。開催挨拶にたった江島潔・下関市長は「朝鮮通信使の志を現在に伝えることは、日韓交流を推進していく上でも重要」と語った。
韓国側からは駐広島大韓民国総領事をはじめ、釜山発展研究院院長、釜山広域市職員、朝鮮通信使文化事業会執行委員長などに加え、釜山・白楊(ベクヤン)高等学校生徒らが参加した。
朝鮮通信使を再現した行列は姉妹都市広場を出発。下関市役所を経由して「馬関まつり」で賑わう海峡メッセ下関に至る3時間あまりの道程を行進。行列を先導する吹打隊が古の情緒を醸しだした。
2日間に渡った全国大会総会では朝鮮通信使行列再現のほか、「朝鮮通信使が遺したもの-朝鮮王朝と近代日本の交流-」と題するシンポジウムが開催され、朝鮮通信使の現代的な意義や未来への継承について話し合われた。
また、市民会館大ホールでは、韓国馬山市から参加した白智媛国学研究院生らによる韓国伝統舞踊「ブチェチュム(扇舞)」や三重県津市分部町の唐人踊保存会による「唐人踊り」、「よさこい馬関奇兵隊」などの公演に加え、四百年前の朝鮮王朝時代の衣装を忠実に再現したファッションショーも開かれた。
江戸時代中期、朝鮮との外交に活躍した儒学者・雨森芳洲(1668~1755)
再現行列には、中・韓両言語に通じ、対馬藩の朝鮮方佐役(朝鮮担当部補佐役)として李氏朝鮮との通好実務に携わった江戸中期の儒学者・雨森芳洲(あめのもりほうしゅう)縁の行列も参加。来年10月には芳洲の出身地である滋賀県高月町で、次回の「朝鮮通信使ゆかりのまち全国大会総会」が開かれる。
竹島(韓国名:独島)問題によって日本との交流行事を中止する自治体が相次いだが、韓国の釜山入管によれば、7月初旬から8月中旬にかけて日本に出入国した人は22万人を超え、昨年同期を8.6%上回った。
(取材:森脇喜一)
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