◆ こう見る・福岡空港「かさ上案」、航空技術進捗を睨み論議を(5)
自由民主党福岡県議団会長 藏内 勇夫県議会議員
◆ こう見る・福岡空港「かさ上案」
航空技術進捗を睨み論議を(5)
自由民主党福岡県議団会長 藏内 勇夫県議会議員
国土交通省が6月末に発表した現福岡空港の増設新案がより現実味を帯びてきた。これに対して「新設」派の、劣勢を挽回する動きが活発化し始めている。
福岡県議会の最大会派―自民党県議団の会長であり、県議会最大のキーマンでもある藏内勇夫氏に、福岡県政の重要な課題である福岡空港をどうするのか、インタビューを行なった。
藏内 勇夫県議会議員(選挙区・筑後市/当選6回)
自由民主党福岡県議団会長
所属委員会―警察委員会・国際交流推進対策調査特別委員会
―ステップ4が始まりますが、今年度末までには空港議論は収束するとお考えでしょうか。
蔵内/
知事次第だと思います。知事がひとつの答えを出したいと考えているかどうかです。わたしたちはあくまでも県の方針をチェックする立場ですから。
―知事の立場はぶれていると聞いていますが。
蔵内/
知事がぶれたかどうかは直接聞いていません。空港建設は国の権限が大きいのですから、国がぶれたら仕方がないところはあるでしょう。議会はいろんな意見を発言できますが、知事はそういうわけにはいかないでしょう。その意味では国の意向はとても強いものです。
―自民党としての現時点の姿勢は。
蔵内/
この件については特段、具体的な指示はしていません。態度決定の時は、政審会で議論を重ね県議会の本会議で代表質問を行ないます。空港問題は今時点では会派としての議論はしていませんし、議論するだけの材料がありません。
―麻生知事の判断の後に党として対応をされると思いますが。
蔵内/
知事は大きな問題については情報を共有していこうという姿勢がありますから、知事が意見を固める際には議会にも情報が入ると思います。私たちの判断材料が出てくると思います。
―知事は今年度中に決断するということを言っておられましたが。
蔵内/
そういう話があった、ということは聞いていますが直接には聞いていません。
―PI方式は1億6千万円を使って国の誘導する結論ありき、だという批判もあります。もっと県民レベルの議論が必要と思います。
蔵内/
その通りで、そのために議会に空港対策調査特別委員会を設置しています。このなかで、福岡空港の整備を中心に、今後の空港のありかたを論議していきます。ただし、議会側が先導するという状況にはありません。
―状況が新しく変化するなかで、今後も空港問題がもう一度議論になるということになりますね。
蔵内/
空港問題は県政の大きな課題となっています。議論する時期が大事ですね。
―県民がきちんと議論できる材料の提供と活発な議論が出来るように議員としても問題提起を巻き起こしていただきたい。
蔵内/
議会の大事な役割でありますが、現時点では材料が乏しいです。国の出方もわからないし、知事の集約方向も見えない中で議会がひとつの答えを出すのは困難だろうと思います。九州国立博物館誘致では、わたしはJC時代から又、県議会議員として議会主導で実現しました。しかし空港建設はあの時のように民間あるいは地方主導ではリスクが大きすぎると思います。
―県南振興との関係で空港を考えた場合、佐賀空港があるという意見もあります。
蔵内/
佐賀空港を国際化することはひとつの案だと思います。しかし漁業補償等ハードルの高いものがあり、地元県南地域の意見集約が必要です。特に大川、柳川、みやま、大牟田の県議会議員の熱意が不可欠です。佐賀から福岡へは1時間で行くことができます。新しい滑走路とアクセスの整備にはそんなにコストはかからないのでは。道州制への移行を視野に入れれば、県境を越えた場所にある空港の活用を考えるということも大事だと思います。
―ありがとうございました。これからも県政をリードしていだきたいとい思います。
蔵内/
ありがとうございます。
◆ 九州最大級のループ橋、12日に開通
福岡―佐賀間を「5分」短縮
福岡市と佐賀市を最短距離で結ぶ国道263号線の「三瀬トンネル有料道路」に九州最大級のループ橋が完成した。12日に開通し、これまでより5分短縮される。
佐賀県道路公社によると、ループ橋は、ループ円の直径約220メートル、地上からの高低差約100メートルで九州最大。ただ、長さが約1000メートルで、人吉ループ橋(1190メートル)より短いため、「九州最大級」のふれこみだ。
ループ橋の完成で通行時間が約5分短縮する。また有料道路を通過することで一般道よりも15分早い。狭路での急カーブなどの障害が緩和されるため、物流の促進効果もあるという。
同有料道路は、福岡市早良区から佐賀県三瀬村を結ぶ約3.4キロ(うちトンネル約2.4キロ)が1986年度に総事業費46億円で開通した。今回開通するのは、2004年度に着工したループ橋とその前後の1.87キロで総事業費73億円。
通行量は約1割増を見込む。2007年度は1日平均6173台だったが、開通後は1日平均6955台を計画。ただ、ガソリン価格の高騰によって交通量の総数が減っており、流動的要素も大きい。また開通に伴い通行料金が上がる。普通車が250円→300円、軽自動車150円→250円、大型車360円→500円など。料金は2030年2月まで徴収し、事業費を償還する。
12日は福岡、佐賀両県の県議、市議、代議士らを集めて開通式を行い、午後2時に開通する。「福岡、佐賀の交流や観光、産業の活性化の起爆剤に」と関係者は期待している。
━ PR ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇ MAXふくおか県政Newsのご意見・ご感想を下記のメール受け付け。
https://www.data-max.co.jp/toi.htm
◇ 配信不要の方は、「県政ニュース不要」とご記入の上、下記アドレス
まで送信下さい。
media@data-max.co.jp
◇ MAXふくおか県政Newsは、ブレインメールのシステムで配信しています。
http://www.blaynmail.jp/news/topics/20070301.html
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
毎日更新(土・日・祝日を除く)で必読の新鮮な情報が目白押し!
福岡の企業情報サイトデータ・マックス『ネットIB』
https://www.data-max.co.jp/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━