―何を今更― こども病院移転で構想案を発表
市長、記者質問に「こまかい質問だ」・・・
市民感覚の欠如露呈
福岡市は5日、こども病院の人工島移転についての新病院基本構想案を発表した。MAX市政ニュースで昨日報じた通り、構想案では、人工島の3.5ヘクタールの用地を約47億円で取得し、約100億円で病院を建設する。初期投資にあたる整備費は総額186億円。年間約17億円の赤字病院となる見通しだ。
市が作成した「新病院基本構想案のポイント」
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12日開会の市議会定例会で病院用地の取得案が提案されるが、最大会派の自民党も市民の批判をよそに、否決はしない方向を明らかにしており、患者家族が行なっている住民投票条例の署名活動中が終わる前に、人工島移転が決着する可能性が高まっている。
構想案では、これまで市が市民や患者家族に説明してきたよりも取得用地が広がり、土地単価も上がった。しかし吉田市長は、これらに質問が及ぶと「広さは市民説明会の課題だったか?」「こまかい質問だ」などと歯切れの悪い回答を繰り返した。特に、1㎡あたりの基準単価が133,900円に設定されているにもかかわらず、いつの間にか135,000円に増額されていることを尋ねられ、「こまかい質問」として、まともに答えられず、市民感覚が欠如していることを露呈してしまった。1平方メートル当たり1,100円増額した場合、3,850万円もの税金が余分に投入される。吉田市長にとって約4千万円の税金は「こまかい話」に過ぎないということなのだ。あきれ果てた感覚である。
さらに、「3.5ヘクタール」については、市は一度も市民に説明してこなかった数字だ。しかし、本市政ニュースで既報のとおり、起債協議のため総務省に提出した文書には、「3.5ヘクタール」と記されており、規定路線として3.5ヘクタールの協議が進められていたのは明らかだ。
この件について市長は「総務省とはあまりつめた話ではなかった。あくまで事前協議の話。市民説明会で話さなかったのは、総務省とどういった協議がされていたのか、質問も出されなかったわけだから…」などと弁解。市民を騙し続けてきたことへの謝罪もなかった。
「市民病院との統合の可能性は」と問われると、「現時点で判断する材料はない。5年や10年先のことはわからない。3.5ヘクタールあれば用地は確保できる。市民病院との話はまだ…」などと語り、否定はしなかった。
◇
福岡市は、10月3日午後6時から、新病院基本構想案の説明会を市役所15階で開催すると発表した。大阪府立母子保健総合医療センターの藤村正哲総長が「これからの小児医療のあり方について」として講演する。参加人数は250人だが、抽選で決めるという。申し込みは今月24日まで。詳しくは市新病院創設担当(電話092-711-4305)
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