福岡市の副市長人事をめぐって、市OBや保守系会派の大物議員の思惑などが入り乱れて、混迷していることを報じていたが、ここに来て来春の副市長人事が固まりつつあるとの観測が広がっている。
現在の市政は、元副市長OB氏のもとに、現役副市長が出向き、何かと指導やら指示やらを仰ぐ、低レベルな運営が続いているという。OBが人事にまで口出しする現状については、決して正しい市政運営ではなく、「市長がお飾りである証拠」との指摘も出ている。
ただ、OB氏が居なければ事が運ばない状況であることに変わりはなくなく、改めてOB氏の動向に注目が集まっている。
副市長人事混迷のはじまりは、OB氏が副市長の一人を交代させ、吉田宏市長の側近中の側近とされるA局長を副市長に昇格させようとしたことに端を発するとされる。この人事案が保守系会派の一部から反発され、頓挫したことは既に報じていた。裏には県が中心となって進めるとされる「巨大コンベンションセンター」の話が存在し、これに反対の意向である副市長の更迭を図ったとされる。ただ、市長やOB氏の覚えはよくても、A局長を嫌う関係者は多い。
山崎前市長と不仲だったA局長は、市長選挙の頃から吉田現市長に接近していたという証言は少なくない。議会で決まったのだから、国際会議場を計画通りに作れといったA局長に対し、建設中止、もしくは規模縮小を公約した山崎前市長は激怒したと伝えられる。当然A局長は冷や飯を食うことになる。A局長はそれ以来、山崎前市長に対し、批判的だったとされる。保守系会派の一部や山崎前市長の関係者からは、決して良くは思われていない。
吉田市長の就任以後、A局長は、インチキだったことが明らかとなっている人工島「検証・検討」チームで辣腕をふるい、局長に就任。順調に出世してきたのだが、副市長になるには財政局長もしくは総務企画局長等の要職を経てからだと指摘する向きもある。要するにまだ早いということだ。
一方、保守系会派の一部が推す元局長B氏は、今も福岡市の主要ポストにある。B氏は早くから将来の副市長と目された人物で都市計画を含め、守備範囲も広いと高い評価をする人がいる反面、山崎前市長派に極めて近いと警戒感を抱く人間も多い。
B氏とOB氏とはあまりそりが合わないという話も市関係者から聞こえてくるが、保守系会派から、こども病院での協力を取り付けるという「吉田政権」の最重要課題の前に、B氏の副市長昇格が容認されたという。大物議員と市長サイドのトップ同士で話がついたとされるが、来春の人事は見ものである。
【特別取材班】
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