福岡市議会は22日、委員会審議の採決があり、市立こども病院の人工島移転に関する議案を可決すべきものとした。議案は市が47億2500万円で博多港開発から病院用地を買い上げるもので、委員会の決定に沿って24日の本会議でも可決する見通し。
第二委員会(金出公子委員長、13人)では、委員長を除く12人で採決。同議案に反対したのは共産党の中山郁美、ふくおかネットワークの野尻旦美の2議員のみ。賛成した議員は、自民の今林秀明、友納博美、南原茂、稲員大三郎、公明党の松野隆、川辺敦子、大石修二、民主・市民クラブの阿部正剛、みらい福岡の三角公仁隆、水城四郎―の10人だった。
人工島移転の是非を問う住民投票条例の制定を直接請求するための署名活動(今月28日まで)を行なっている患者家族らは、「議員に思いが届かず残念。でもあきらめない。子どもの命が懸かっている。あきらめられない」と話している。
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