《保護者・一枝住民は3回目の陳情書を市議会に提出、受理される!》
しばらく保育課・事業団側、保護者・住民側とも動きのなかった一枝保育所の移転問題だが、本日9月19日、保護者・住民の代表が市議会に3回目の陳情書を提出し、受理された。1回目の陳情では仙水町への移転反対、2回目では現保育所横の公園への移転提案の陳情を行なったが、いずれも保健病院委員会で不採択となり、保護者・住民の願いは市議会に届かなかった。しかし、どうしても保護者・一枝住民は移転に納得できないため、次の方策を練っていた。まず、その陳情案の内容を紹介しよう。
陳情書趣旨
一枝保育所について、北九州市子ども家庭局保育課と社会福祉法人北九州市福祉事業団は、同保育所を仙水町へ新築移転し、現一枝保育所を取り壊して更地にする計画を進めています。しかしながら、私達の陳情により、以下の2点は継続審議になっています。
(1) 一枝保育所と地域および一枝小学校との交流を大切にし、継続していくこと。
(2)移転問題に関して保護者・地域住民との協議を継続し、説明責任を果たすこと。
そして現時点では上記の協議は決裂し、関係者として現計画に合意することはできない状況です。さらに、この間の論議過程で現地建替えに難色をしめす理由の一つに予算が大きく関わっていることがわかりました。保育課・事業団と一枝住民・保護者会がこれ以上の亀裂を深めない為にもまた、この継続審議となっている事項の重みを問うべく、次のことを陳情します。
<陳情項目>
1.子供や保護者・一枝住民の目線に立った現地調査を議会の責任において速やかに実施し、子どもの送迎が困難になることや、夜宮公園の隣接地から計画地に移転することにより保育環境が後退することなど、事実関係を検証していただくこと。
2.保護者が子どもの保育環境や子どもの権利・利益について意見を述べたり活動をしたりする当然の権利を否定し、意見が違うからといって保護者会活動を制約する不当な行為は、速やかに止めるよう、議会として事業団に指導勧告していただくこと。
3.現園舎リフォームの可能性について、保育課の責任で、事業団・保護者会・一枝住民と協議の場を持つよう働きかけていただくこと。
この陳情案を読むと、市の財政事情を理解し、移転新築よりも費用のかからない「現在の保育所リフォーム」を提案して、行政側に歩み寄った提案となっている。果たして、市のトップや保育課、福祉事業団は、こうした保護者・住民側からの建設的提案に対して、どのように対応していくのだろうか。あくまで移転を強行し、現在の保育所の土地を売却して、市の財政へいくらかでもお金が入る道を選ぶのだろうか。今後の陳情案の審議に注目したい。
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