「まちの森」みんなで植えれば100万本
環境首都を目指す北九州市で、官民一体となり市内100万本植樹を目標としたプロジェクトが10月4日スタート、市庁舎周辺で「わたし記念日」のプレゼント苗木配布が行なわれた。
この活動は、主に次の3つのことを目標にしている。
(1)地球温暖化(ちきゅうおんだんか)を防ぐ
(2)うるおいのあるまちをつくる
(3)都市の中の自然、自然の中の都市をつくる
活動主体として市民や市民団体、企業、市役所が参加する“まちのもり”を結成し、みんなでどこかでりょっかネットワーク の頭文字を取って、“みどりネット”と呼んでいる。市民が参加できる具体的活動として、「わたし記念日」がある。
“まちのもり”の取り組みの一つで、家族の記念日などに、市が下記の記念日に苗木をプレゼントし、それぞれの家庭に木を植えてもらい、緑が散りばめられたまちをつくっていく。
●出生 ●入学(小・中学校)●成人●新婚●銀婚(25年)●金婚(50年)●賀寿(還暦60歳など)●新築・増改築●その他の記念日(誕生日は除く)
(1)配布は、1人に対して1本。(2)新婚・銀婚・金婚は夫婦で一本。
マンションや集合住宅で土地がない場合でも、はち植えできる苗木を用意しており、ベランダなででのはち植えも、植樹したものとしてカウントする。平成20年4月1日~平成21年3月31日の記念日が対象で、10月4日、5日に市庁舎周辺で秋の苗木配布が行われた。
この他の取組みとしては、「どんぐり銀行」や「響灘・鳥がさえずる緑の回廊」がある。
「どんぐり銀行」は、「緑の回廊づくり」を進めるため、小学校、企業、NPO、市民、行政が協力してどんぐりから苗木を育てる活動だ。
「響灘・鳥がさえずる緑の回廊」は、道路沿線に植栽を行い、石峰山から響灘安瀬緑地につづく緑の回廊(緑でつなぐ廊下)づくりを行なっている。
響灘地区は鳥の渡りのコースにあたり、野鳥が多く集まる重要なポイント。響灘埋立地区のほぼ中央に位置する廃棄物処分場のD-1地区を「緑の拠点」として整備し、大面積を緑地にすることで、野鳥や植物、昆虫などの生物が生息する環境をつくり、市民が自然や野鳥とふれあえる場となるように、計画している。
企業誘致を進めていくうえでも、響灘地区の緑地化は非常にいいPRになり、環境首都としての自慢できるプロジェクトとして期待される。
詳しくは下記サイト参照。
http://www.machinomori.com/
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