地域密着と女性の目線で着実な施工実績
営業管理課の田代潤子氏に、戸建て部門の戦略を引き続き聞いた。
家造りをいっしょに支えるハゼモト建設の女性社員
「若い世代のお客様と家造りを進めるにあたって、資金相談、土地探しの目途がついてから次に、お客様のご家族の状況やお考えのライフスタイルをお聞きしながら具体的な家のプランニングをいっしょに創り上げていきます。
そしてプランができて着工前には、お客様を含めて当社、協力業者が勢ぞろいして共通の図面を見ながら確認の会議を行います。
この会議でお客様は直接、大工さんや内装、電気、配管など、それぞれ専門の業者さんに質問していただけますし、業者さんも施主さんの意向を直接聞いて、間違いのない仕事を進めることができるようにしています。
更に建築が始まってかもお客様には、基礎工事、構造など最初から最後まで、できるだけ現場で立ち会っていただき、施工状況をしっかり確認いただくことで、「安心感をもった」家造りを進めていることも特徴だと思います。
もし忙しかったり、遠方にお住まいで現場に立ち会うことができなくても、当社のホームページからそのお客様だけが見れるページに飛んでいただき、パスワードを入れていただくと最新の現場写真をご覧いただき、施工状況を確認いただけるようにしています。
当社は大きな建設会社ではありませんが、お客様、協力業者さんと三位一体で家造りを行なうことで、地域での信頼を得ることができているのだと思います。
協力業者さんも、長くいっしょに仕事できる方に絞ってお付き合いしていますので、逆に年間にこなせる仕事の数も限界があります。
当社としては規模の拡大よりも年間20戸から30戸程度でも、しっかりした家造りを続けて、地元のお客様から信頼をいただく方が大切だと考えています。
家造りで大切にしているのは、安心と安全です。当社は一般建築部門で学校や病院建設も手掛けており、戸建て住宅でも他社と比べて、構造上の安全性確保には特に気を使っていると思います。
例えば、基礎工事でコーナー部分に鉄筋入り斜めコーナーハンチ部分を作って、地震や台風などでのねじれに対する剛性を高めるなど、見えないところにこそこだわっています。
「ウルトラストロング工法」で強度確保に妥協しない
他にも、通常の12mmではなく28mmの構造用合板を使った剛床施工、構造材に無垢材の1,5倍の強度を持つエンジニアリングウッドを使用。基準強度を133%上回るコンクリート強度など、住宅の安全性確保に徹底していますので、当社ではこれらを『ウルトラストロング工法』と呼んでいます。」
注:建築条件によりウルトラストロング工法でない場合もある
耐震偽装などで一般のお客が見えないところで住宅に問題が起きる場合をよく見受けるが、ハゼモト建設の場合は、建物構造を強化する工法にこだわり、施工前会議には施主さんも参加、更に施工過程も見守れる体制をしっかり作っているので、確かにお客さんとしては安心だろう。お客さん自身も、家造りに参加する機会が多いので、「自分が建てた家」だという意識を持つことができるのが、成功のポイントであろう。
続く
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