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特別取材

ユニークな事業で、北九州を元気にする企業経営者たち 合資会社「じじやのひもの」秋武政道社長に聞く
特別取材
2008年10月17日 09:30

ハイパー町おこし人間 門司港名物バナナマン
そして経営コンサルタント…街づくりを熱く語る

門司港名物バナナマン 門司港レトロ海峡プラザの中央付近に、バナナの着ぐるみの不思議な人形が立っている。その名も「バナナマン」。そのバナナマンを演じて、門司港レトロの名物に仕立てたのが、地元でひもの屋を営む秋武社長だ。
秋武社長は「じじやのひもの」店を経営しながら、熱心に門司港地区の町おこし活動を続けている。

 またネットを通じた販売や新しいマーケティング手法で自分の店を建て直した経験を活かして、『売れた!売れた!「お客様の声」で売れました!―極貧会社を激変させた「魔法のシート」活用法』という本まで出版し、北九州で企画書の書き方などコンサルティングも行っている。

[秋武社長のプロフィール]
昭和35年9月門司生まれ 
早稲田大学社会科学部卒業
北九州のビジターズインダストリー活性化活動を推進している「にぎわいづくり懇話会」のメンバーでもある。
 
Q:最近のまちづくり活動ではどういうことを手掛けているのでしょうか。
秋武:一昨年2月、インターネットのミクシイの中で作ったまちづくり団体「門司港コミュニティ」が最近では私の活動の中心になっています。
現在、門司港コミュニティの登録メンバーは923名にもなっていて、20代、30代のメンバーが多いのが特徴だとおもいます。
ご存知のとおり、ミクシイは紹介者からメンバーが広がっていく仕組みで、別に門司港在住でなくてもいい訳です。地元で実際に活動するメンバーは数十人なのですが、大学教授やマスコミ関係者、サラリーマン、学生、公務員と幅広い立場の人達が自由にアイデアを提供してくれ、議論も公開されていますので、予想以上に活発な意見交換ができています。

秋武社長Q:具体的にはどのような活動をしているのでしょうか。
秋武:門司港清滝地区にあった料亭「三宜楼」の建物を保存する運動を行ったり、レトロ地区の観光だけでなく、もっと広く門司港の商店街の活性化につながるように「門司港街なか商業活性化プロジェクト」(通称MMP)を立ち上げたりしています。
MMPでは、今年2月の会議で中央市場や小原市場など門司港地区商店街を活性化させるイベントを企画し、この5月23日に「懐かしの市場まつり」を開催したばかりです。
門司港レトロ地区への観光客は数年前のNHK大河ドラマ「武蔵」をピークに減少傾向が続いています。
この傾向を建て直し、商業にも活気をつけるためには、レトロ地区からもっと広い範囲へ観光客を呼び込む仕掛けが必要となります。
またせっかくレトロに観光客が来ても滞在時間が短い訳です。
この観光客を回遊させる方法として、老松公園に観光バスの駐車場を作り、「市場自体が昭和レトロ」の中央町商店街などにB級グルメののれん街を作れないかと考えたのです。
5月23日に中央町商店街の空き店舗でバーベキューの飲食店を、小原市場では生鮮品をその場で食べれる店を出し、夜8時までテスト営業を行いました。
なかなかの人気で、商店街の人達も最初は否定的だった方も、こういう試みの意義を理解いただけるようになったと思います。
                         
Q:ミクシイを媒体としたまちづくり「門司港コミュニティ」は非常に面白い試みだと思いますが、その特徴は何でしょうか。
秋武:門司港コミュニティの行動指針は、「住民に一番近い団体でいたい」ということです。
行政やこれまでの「まちづくり組織」もレトロ観光の面では十分に機能を果たしてきていただいたと思います。
しかし、レトロ観光地の周辺に住む商店主や住民が、観光面だけがクローズアップされ、地元の商店街が寂れていっていることに、愚痴るだけで、その解決を行政と民間の間で議論・検討する場が欠けていました。
門司港コミュニティは、そうしたテーマについて行政と住民の間のとりもちになれればいいなと思い、活動しています。

Q:どうしてミクシイを使うとまちづくりの議論が進み、アイデアが広がるのですか。
秋武:20代、30代の若い世代も門司港に愛着をもっていて、何かしなきゃいけないと問題意識を持っているのです。しかし、従来型の年功序列型組織だと、一度意見出して頭ごなしに否定されると、もうその組織に出なくなっちゃうのです。
それをミクシイの自由な意見交換の場で、バカなことも含めて面白く意見を出させると、自然にいっしょに楽しいことをやりましょう!という自発的な動きが生れてくるのです。
私の根底の考えは、商品販売のマーケティング手法のようにミクシイの場を通して、トライヤル客をリピーターにして、更に固定客にするような、門司港コミュニティは、地域リーダー育成活動だと思っています。
以前は役所の人達と距離感があったのですが、この活動を通して自分たちができることを探し当て、例えばですが、レトロ観光マップだけでなく、栄町や小原市場中心の回遊ルートマップを、役所と連携して制作準備しています。
次の展開としては、是非「全世界から関門海峡を見に来る」仕掛けができればいいなと思っています。 
                      
じじやのひものQ:ところで本業の「じじやのひもの」の方の業績はいかがでしょうか。
秋武:お陰様で、製造を行っている「じじや白野江工房」の他に、海峡プラザの門司港店、下関カモンワーフ唐戸の下関食堂店に加えて、最近、小原市場にもお店を出しました。
当店の特徴としては、創業以来35年の秘伝の漬け込みダレもありますが、お客様に対して「バカ正直」に商売を行うことが一番大切だと思っています。
国産の魚に拘れば、もっと高く売ることもできるのでしょうが、ノルウェイ産のアジでも本当に美味しい「ひもの」になるのです。
じじやには、掟があります。
多分、世界で唯一の「掟のあるひもの屋です」。
それは、「干物を試食しなければ買ってはいけない!」 ということです。
ぜひ読者の皆様にも冷やかしで結構ですので、一度試食にいらしていただき、「ひもの」の違いを体験いただければと思います。
http://www.jijiya.com/

取材 松尾潤二

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