アメリカでの販売不振などから、先ごろ、減産を発表したトヨタ自動車九州(福岡県若宮市)。6、8月に契約を解除していた派遣社員800人のうち、約500人については秋以降に再契約する方針だったが、これを見送る方針であることが判明した。
トヨタ自動車九州は、高級車「レクサス」や多目的スポーツ車「ハイランダー」を主に北米向けに生産しているが、今夏以来、生産台数を重ねて縮小。2008年3月期には過去最高の44万3,000台を生産したものの、10月末には年産32万台にまで、計画を引き下げている。年末には新車種投入による増産を見込んでいたが、原油価格の高騰が続いたことや、世界的な金融危機の影響から、増産は当面見込めないと判断。今回の決定となった。
自動車業界では、トヨタ以外にも減産を余儀なくされているところがあり、今後の雇用への影響に、懸念がもたれている。