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福岡市議会、委員会が住民投票条例案を否決
行政
2008年11月18日 21:04

 自民、公明、民主など反対 

 福岡市議会臨時会が18日に開会し、市立こども病院を人工島に移転する是非を市民に問うための住民投票条例案の審議が行なわれた。地方自治法に基づく直接請求によるもので、条例案を上程した吉田宏市長は「条例制定は必要ない」と意見を述べた。同日夜までもつれ込んだ委員会審議だったが、採決では反対多数で「否決すべきもの」とした。19日の本会議採決でも否決される見通し。

 市議会各会派の立場は、9月議会でこども病院人工島移転のための土地取得議案に関する審議が行なわれた際と同じで、共産、ふくおかネットワーク、社民、無所属の高山博光議員が賛成。自民、公明、民主、みらい福岡、福政市民クラブが反対となっている。

 患者家族の訴え届かず

 臨時会では請求者代表の西頭京子さんと佐野寿子さんが意見陳述を行ない、西頭さんは、当時8歳だった長男を都市高速道路でこども病院に搬送したが、間に合わずに亡くなった経験などを語り、「こども病院の移転で市西部地区の小児医療は空洞化する。重い病気や障害のある子どもにほかの病院をあてがうことが地域医療のあり方だろうか。病院は中心部にあるべき」などと訴えた。

 佐野さんは、「市長は住民投票は必要ないと言われるが、『心耳を澄ます』『聞きたかけん』と言った同じ人の言葉とは思えない。住民投票は人工島移転の賛否を問うことで反対表明ではない。今一度立ち止まり、市民がどう思っているかを知るために実現させてください」と求めた。

 また、公約違反を問われた吉田市長が「市民の意見は聞いている」「ゼロベースで検討した」「総合的に判断した」などと繰り返し述べると、傍聴席からは「言っていることが無茶苦茶な市長だ」「うそつき」などの野次がもれた。

 あきらめきれない

 議案が付託された第2委員会では、ネットワークと共産党の議員が市の担当部局を追求。中山郁美議員が「移転反対が多かったパブリックコメント、市民説明会での反対意見、多くの反対署名、今回の直接請求と、市民は市政に何度も意見を突きつけてきたが、まったく反映されていない。住民投票を拒否するのは自らに道理がないことの証明だ」などと迫ったが、結局、賛成は共産とネットワークの2議員だけだった。

 委員会を傍聴していた佐野さんは、「市の計画は人工島ありきでおかしなことばかり。なぜ市民の意見を聞けないのか憤りを感じる。子どもの命のことなのであきらめきれない」と話した。

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