長崎に本社を置くマツハヤ(株)は、10月24日、石油事業部門(保険事業および車検事業を含む)を分割譲渡し、石油事業から撤退することを発表している。
譲渡先は石油元売り最大手である新日本石油(株)の販社・(株)ENEOSフロンティア。11月25日付で新設分割されたマツハヤ石油(株)を(株)ENEOSフロンティアに譲り渡す形で行われる。
マツハヤ(株)は明治16年の創業。日本石油や三菱石油(いずれも現在の新日本石油の母体)の特約店として長崎県を中心に業績を伸ばし、松早石油(株)の商号で県下有数の企業として高い知名度を誇ってきた。平成18年には商号をマツハヤ(株)に改め、現在でもマツハヤ(株)を中核企業に、携帯電話販売や飲食店など多くの事業を手掛ける一大企業集団を形成している。
それだけに、グループの根幹事業であった石油事業からの撤退は、周囲に驚きをもって受け止められている。
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