―改正薬事法でネット販売に規制がかけられようとしています。これについてはどうお考えですか。
堀江 それはやっぱりロビー活動、政治献金するしかないでしょう。そしてマジョリティになるしかない。それが民主主義の原則です。いくら正論を振りかざしても、マジョリティでなければそれは正論ではないんです。まあ改正薬事法については、そういうベースがないから難しいでしょうけどね。
私は団体活動が好きじゃなかったし、やろうなんて考えたことすらなかったですが、いま冷静に思えば、何のための団体かっていうと政治的圧力をかけるためにある。だからグッドウィルが潰されても、トヨタやキヤノンは潰されない。派遣切りだの総請負だのといった温床は、彼らが総本山のはずなんですけどね。
経団連という政治的圧力団体は、ものすごく大きな力を持っているだけに無視できない。ここに嫌われたらどうしようもないですから。やっぱり数は力ですよ。現実的にはそうです。いくら新聞紙上で吠えたって何も変わりません。
ただ、そこには有権者不在というか、票に反映されないところがまだまだ足りない部分です。そこはネットを使った投票をするのが一番でしょう。民主党には、それは期待してもいいかな。ネット投票の解禁や成人年齢の18歳への引き下げで若い有権者を増やすなど、すべてやらないと何も変わらないと思います。
―最後に、福岡県出身の堀江さんが考える九州・福岡についてお聞かせください。
堀江 色々なところにいく中で思ったんですが、福岡は東京に比べて海外に、とくにアジアには近いですよね。この立地はよそではありえない。空港にしても近いから便利だし、移動したら困るんですけどね。
僕はある程度、九州内では福岡に力を集中させた方がいいと思います。それを分散させたら、逆に九州全体がパワーダウンしちゃうんじゃないですか。福岡なんて良くなる一方だと思うんですけどね。道州制が導入されるという流れもあるし、もし九州が独自の財政で独立採算になったらやりやすくなるんじゃないですか。
日韓トンネルも絵空事じゃない。意外におもしろい話だと思いますよ。福岡はビジネス的には東京よりもアジアに目を向けた方がいいと思います。アジアの一翼を担う可能性は十分に秘めていると思います。
【大根田康介】
堀江貴文氏のブログ→六本木で働いていた元社長のアメブロ
◆◆予告◆◆
2/9(月)より、平松庚三氏が語る「私にとってのライブドア」(仮)をお送りいたします。