結果、佐賀銀行は損したのか?
東峰住宅の2005年12月期の借入額は36億8,800万円、うち佐賀銀行からは23億3,100万円(占有率63.0%)である。 同社の04年期首の佐賀銀行からの借入高は、21億96百万円(短期8億8,700万円+長期13億900万円)であったことから、1億3,500万円増加していた。(なお、04年期の長期借入金合計残は、何故か17億4,700万円に増加していた)。
07年5月東峰住宅のあなぶき興産への売却では、あなぶき興産が有利子負債約22億円を引き継いだとされている。
あなぶき興産に売却する直前の有利子負債の内容は不明である。そのため佐賀銀行が東峰住宅の優先株式をあなぶき興産に売却し「東峰住宅」として存続させたことで同行が損をしたのか儲けたのかは不明である。しかし判明していることは、佐賀銀行が東峰住宅発行の優先株式を取得した代金が4億8,000万円で、それを1/3の1億6,000万円であなぶき興産に売却したという事実である。東峰住宅は03年12月末旧東峰住宅産業が会社分割されて誕生、07年5月にはあなぶき興産に売却されたが、その3年5ヶ月間で佐賀銀行は株式だけでも3億2,000万円の損をしたことになる。
借入金合計 |
短期借入金 |
長期借入金 |
うち佐賀・短期 |
うち佐賀・長期 |
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2004年期首 |
3,876 |
1,459 |
2,417 |
887 |
1,309 |
2004年12月期 |
3,710 |
1,962 |
1,748 |
878 |
1,161 |
2005年12月期 |
2,331 |
2,331 |
←(長短計) |
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07年5月 あなぶき興産 |
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引継借入額 |
△2,200 |