14日、朝7時25分ごろ、福岡県小郡市三沢の西鉄天神大牟田線三国が丘駅構内で、市内の男性会社員が下り線の回送列車にはねられて死亡した。弊社の記者が隣の津古駅から通勤している最中に事故に遭遇。ダイヤが大幅に乱れたため、約1時間半後に天神駅に到着した記者は、「やっと来た急行電車に乗ったのはいいが、あまりにもひどい混雑ぶりで、ぐったりきた」と疲れきった様子だった。当日は、上下線ともに多数の列車に遅れが出て、約7万4,000人に影響が出た模様。西鉄広報室によると、「今年1月1日以降で人身事故は7件目。動機までは把握していません」という。今年3月にも朝8時台に人身事故が発生したというが、この日ほどの混乱はなかったとのこと。
事故のあった三国が丘駅は1992年3月に開業された西鉄でも比較的新しい駅であり、周辺には三国が丘、美鈴の杜、美鈴が丘といった小郡ニュータウンとして分譲された新興住宅地。都心部に勤務するサラリーマンなどに人気のエリアである。将来を悲観したのか、その他の要因により飛び込んだのかどうか自殺した動機は不明ではあるが、先が読めない現代において、決して他人事とは言えない事態である。
【朝倉】
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