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政界インサイドレポート

麻生首相の「自爆解散」(2)
政界インサイドレポート
2009年6月23日 08:00

<検察の「援護射撃」に望みをかけた麻生>

 ところが、肝心の麻生首相が抵抗を始めた。
 「改造は今は考えていない」
 そう言い張り、森氏の助言にも、菅義偉・選対副委員長ら側近の勧めにも色よい返事をしない。
 麻生派幹部がいう。
 「麻生さんは自分より人気のある舛添を幹事長に据えるのが気に食わない。自分抜きで人事が進むことにもヘソを曲げて、都議選に負けなきゃいいんだろうと応援行脚に夢中になった」
 自民党の都議選の勝敗ラインは、自公両党で過半数の「64議席」(現有は自公で70議席)の確保とされている。小選挙区制の衆院選と違って、都議選は中選挙区だけにドラスティックな逆転は起こりにくい。情勢は、「民主党は10議席以上伸ばしそうだが、それでも自民40、公明22~23議席は見込める。あと一息でなんとか過半数は維持できる」(自民党選対幹部)という微妙なものだ。
 麻生首相には”勝算”があった。
 検察による民主党つぶしの「援護射撃」を期待しているのである。
 6月19日の西松建設元社長の初公判では、地検が冒頭陳述で「小沢事務所が公共工事の天の声を出していた」と断罪し、民主党の代表交代で鎮静化するかに見えた「小沢vs検察」の攻防が再び火を噴いた。さらに大阪地検特捜部が手がけている偽障害者団体の郵便不正事件でも、6月14日に逮捕された厚労省女性局長の捜査の先に、民主党の石井一・副代表と牧義夫・代議士の”関与”疑惑が浮上している。
 「前局長の拘留期限は7月4日。ちょうど東京都議選の告示直後だ。特捜部はその頃から政界ルートの捜査を本格化させる方針で、国会に民主党議員の逮捕許諾請求が出される可能性が強い。そこで民主党批判のキャンペーンを大々的に展開すれば都議選は乗り切れる」(官邸筋)
 麻生首相が自ら都議候補全員の事務所を応援に回ることを決めたのも、そうした検察の情報を事前に得たうえで「麻生で都議選に勝った」という実績をつくることができると計算しているからだ。逮捕までいかなくても、関与した議員の名前が報道されるだけで民主党には逆風になっている。

~つづく~

 

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