12日、衆院福岡7区に立候補予定の自民党・古賀誠元幹事長が、九州比例区での重複立候補はしないと表明した。記者団との懇談で語ったという。
福岡7区には、民主党が古賀氏の元秘書だった野田国義・前八女市長を擁立。激しい前哨戦を繰り広げている。選対委員長を辞任し、選挙区に張り付いて議席死守への執念を見せる古賀氏だが、復活当選という退路を断ち背水の陣を敷いたことになる。
13日朝、古賀氏の事務所に確認したが、対応した秘書は「何も聞いていません。きのうの夜のことでしょうから分かりません」。
対する野田陣営は「古賀さんの陣営では早くから比例辞退の話をされていましたから、いまさら驚きはしません。うちは最後まで政権交代の意義を訴えていきます」と冷静なコメント。
福岡7区の有権者からは「まさか福岡7区から小選挙区は古賀。野田は比例で当選するから2人代議士が出る、なんて言い出さないだろうな」との声もあがる。それだけこの時期の比例辞退発言には疑心暗鬼が生じるということのようだ。
自民党大物前職の捨て身の作戦が吉と出るか、お盆明けからの選挙情勢に注目が集まる。