民主党の圧勝と自民党の大敗で、国会の議席数が変わったばかりではない。国会議事堂内の会派控え室などの入れ替えも大きな話題になっている。
国会議事堂が完成したのは、1936年というから70数年の歳月が経っている。18年から20年近い歳月をかけ、当時のお金で総工費2,573万5,977円、延べ人数254万人を動員して建築された。地上3階、地下1階、中央塔4階の議事堂は当時、高さでは日本一、広さは丸ビルに次ぎ2番目だったという。
その建築費は、今のお金になおすとどのくらいになるのか。ものの本によると、公務員上級職の初任給が37年では75円、現在が20万円とすると2667倍。当時の総工費を2667倍すると約690億円となる。
国会議事堂には、全国から集められた石や木材が使われており、壁や廊下には花こう岩や大理石、床や階段の手すりなどには古生代の貝類やサンゴといった化石がちりばめられているという。金額以上の価値があるだろうし、もしかするとお金には換算できないかもしれない。
ちなみに、現在の東京都庁舎の総工費は、1,569億円となっている。