またしてもデタラメな公文書が飛び出した。今度は、出張復命書に記された「出張期間」の間違いである。下記の「出張復命書」を見れば一目瞭然。出張期間が「平成18年7月23日から3月27日」の5日間と記されている。物理上ありえないことだ。
信じられないことに、係長、課長、そして局長決済印まで押されている。つまり、文書を読まずに印鑑だけ押していたということだ。これでは不正は見過ごされる。
アジア文化賞に関する「不正」について、復命書の改ざん、決済印のない出張命令、常識はずれの高額専用車利用、観光目的の日程など次々に報じてきた。今回見つかった復命書の間違いは、文書作成から上司の決済に至る過程で、全くチェックが働いていないことを示している。確認してみると、起案した職員から局長まで、合議者も含めて7人もの職員が印鑑を押している。ろくに読むこともなく、軽い気持ちで押印したということだ。公金を扱う職務であるという緊張感が欠如しているということになる。市民感覚から言えば遡って処分されるべきものだ。もちろん、これまでの不適切文書や専用車利用者たちも同罪である。
この文書に対して、市側は何と答弁するのだろう。
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