福岡市総務企画局国際部アジア文化賞担当課職員による海外出張問題。専用自動車を借り上げて1日1か所の訪問先を設定するなど余裕の公務をおこなっていたことが明らかとなったが、日程そのものに専用車の借り上げが必要かという疑問が生じている。
例えば、出張初日の空港から宿泊ホテル、あるいは最終日宿泊ホテルから空港へという日程などは、専用車の必要はない。
また、アジア文化賞担当課は年間スケジュールの中で、受賞内定者が絞られた段階で1回。現地での会見のために1回。合わせて2回現地に赴くことになっており、その2回の日程を比べることができる。2008年3月31日から4月4日にかけての香港出張は職員一名で専用車を借り上げ、146,000円を使っている。同年8月6日から同9日までの同じく香港出張では、職員2名が到着した空港から市内、市内から用務先とした広州市までを電車で移動している。
香港では、空港快速(AEL;エアポートエクスプレス)を使って市内まで28分で行くことができる。交通アクセスは整っており、利便性が確立されているのだ。混雑の予想される自動車を借り上げて利用する必要は全く感じられない。
【市政取材班】
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