福岡アジア文化賞をめぐる不適切海外出張の実態について報じてきた。不思議なのは、同賞の委員会による毎年1回の監査で、なぜデタラメな出張命令や復命書が見逃されてきたかということだ。
下記の文書は、今年5月に同賞委員会の監事による監査結果報告書である。「計数は正確であり、かつ業務の執行状況も良好ことを認めた」とあるが、これが大嘘だったことはこれまで報じてきた不適切な公文書の数々や、高額専用車の使用実態などから明らかだ。
監事2名のうち1名は、市の会計管理者である。公金支出のお目付け役でありながら、杜撰な職務執行を見逃した責任は重い。もちろんもうひとりの民間側監事も同罪である。
今年は、この内部監査のほか、市の監査事務局における監査も行われており、全てのチェック機能がマヒしていたことが判明している。
福岡アジア文化賞委員会には、地元企業やマスコミ各社の方々が名前を連ねておられる。どうか、市担当課によるこのだらしない状況について、真剣に向き合ってもらいたい。
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