<民間人になりたいよ!!>
助信良平・民主党福岡県連幹事長は『借金塗(まみ)れ』で窮地に陥っている。本人は「自分は人のために金をつぎ込んできたのに、いろいろと悪役にされている。堪ったものではない」と嘆く。「これなら民間人になって大きな仕事をしたい」と愚痴をこぼす。前回の県会議員選挙が終わったときでも、「今回で県会議員を辞めても良い」と本音と三味線とが入り混じった発言をしてきた。良平氏にしてみたら、「民間人になる」決断をするグッドタイミングに遭遇しているのではないか!!
ただし、即刻民間人になることは愚劣な判断(2011年3月までの県会議員の任期は全うする)。とりあえずはまず幹事長職を解くことである。今、県内には民主党の衆議院議員が10名、参議院議員が2名いる。この国会議員12名で、異能な辣腕県会議員を地獄に落ちることを阻止させる策を講ずべきだ。松本龍会長に「助信氏のためにも幹事長を辞めさせる決断をお願いします」と提案する原稿を書こうとしてきた。その矢先に同会長が突然に辞任を表明したニュースが飛び込んできた。今後、民主党県連は次の会長人事を巡って収拾がつかない事態にならないことを願う。
<借金塗れ>
「コダマさん!!助信幹事長と親しいようだが、相談に乗ってくれ」とある経営者がTELしてきた。会ってみると、中洲の飲み代の延滞の相談だ。「幹事長にTELするが通じない」と悔やむ。「手っとり早くやるなら歳費の差し押さえをしたらどうですか」と助言した。中洲の酒代に詰まるとは情けない話だ。辣腕政治家・助信氏の名前が廃る。同氏を巡るこのような借金の風評話の例には枚挙に暇がない。
「幹事長!!あまりに金銭を巡るトラブル話が公然化すれば、貴方の政治家として築いてきた功績が台無しになりますよ」と忠告したことがある。「いや、大丈夫だ。確かに借金は2億円ある。ただ、自分の資産は3億円あるから、いざとなれば叩き売れば誰にも迷惑をかけない」と弁解をした。「まー先代からの相続分を勘案すれば3億円くらいの財産はあろう。しかし、処分するような事態になれば計算通りに行くのかな」と疑念を抱いた。
幹事長は次のように抗弁した。「俺は個人で1円でも公私混同した金を使ったことはない。戦いには金が要る。市長選であれ、知事選であれ、選挙資金は無限に必要とされる。これを自分が必死で捻出してきた。この苦労を見て見ぬふりをして金銭の私的流用と批判されるのは心外だ」。確かに前北九州・福岡両市長選挙で、民主党推薦の立候補者が当選した最大の功労者は助信氏であると褒めてあげる。これだけ腕力を駆使して目標達成できる政治家は今どき同氏の世代では珍しい。助信氏を「平成維新の志士」と認めてあげたとする。しかし、明治維新の志士たちには許されていた狼藉ぶりは、現代においては許されないのである。民主党は政権を取ったのだ。
(11月7日朝)
(つづく)
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