<次はサークルKサンクスとの合併>
次なる手は、ファミマとユニーのコンビニ子会社で、業界4位のサークルKサンクスとの合併だろう。伊藤忠とスーパー第3位のユニーは10月22日、資本提携を発表した。伊藤忠は株式市場で3%のユニー株を買い集める。ユニーへの出資とam/pmの買収は連動した動きといえる。
これまでにも、ファミマとサークルKの統合は幾度となく噂された。関係筋によると、「ホテルで最終合意して明日発表というところまでいったが、ある事情で白紙に戻った」という。
伊藤忠はユニーに出資することで、提携関係を強めた。ファミマの上田社長が、ユニーの子会社サークルKサンクスとの合併を視野入れていることはいうまでもない。
ファミマ、am/pmとサークルKサンクスの3社が合併すれば、国内店舗数は1万4,892店となり、セブン-イレブンの1万2,459店を上回る。
コンビニの店舗数は飽和状態に近づき、激戦の首都圏では出店の余地は限られている。これまでのようにコンビニをどんどん出店する時代ではなくなった。合従連衡の時代だ。
天敵のセブン-イレブンを打倒するために、三菱商事系のローソンと伊藤忠系のファミマが手を組むことだってあり得ない話ではない。何でもありが、「コンビニ三国志」の世界である。
【日下 淳】
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