不適切な海外出張の実態が次々と明らかになっている「福岡アジア文化賞」。その会計帳簿と通帳からもおかしな経理処理が見つかっている。
下記の文書は、06年4月の年度初めの帳簿の1ページである。なぜか前年度3月30日の海外出張費が新年度の予算から差し引かれている。マイナスからのスタートとなっているのだ。
ところが、通帳を確認すると、3月30日に出張費を支出している。つまり、前年度予算からすでに支出されていたことになる。
その後の帳簿と通帳を調べてみたが、新年度で再支出した分を戻入した形跡はない。二重払いではないかとの疑いが生じる。しかも、通帳の残高と帳簿の残高は一致しない。なぜこのような経理処理を許しているのだろうか?
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