福岡県広川町の国道3号線上に建設が予定される「歩道橋」については、元自民党幹事長・古賀誠代議士側が、国土交通省九州地方整備局 福岡国道事務所に働きかけを行っていたことが明らかとなった。データマックスが入手した、古賀氏の力を示す地元住民向けの文書(文書画像参照)は、直後に迫っていた総選挙で「どれだけ票につなげるか」(古賀事務所側の回答)といった視点から作成されたものだという。なぜ「信号機付き横断歩道」ではなく、2億円とも言われる「歩道橋」なのか。検証を続けたい。
問題の歩道橋については不可解な点が多い。建設予定地は広川町の牟礼茶屋という地域なのだが、古賀事務所が作成した文書には「川瀬、牟礼茶屋、牟礼の3区長を通じて、要望されました件・・・」と記されている。現地取材で周辺を歩いてみたが、予定される場所(写真参照)に歩道橋ができても、離れたところに位置する川瀬と牟礼といった地域には何の関係もない。しかし、文書には3地区の地名の下に線が引かれており、より多くの住民に告知する必要があったことを物語っている。古賀事務所側が認めているように、明らかな選挙向けパフォーマンスなのだ。
最大の問題は、いつ「横断歩道」が「歩道橋」に変わったのかという点にある。
(つづく)
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