昨年12月25日に(株)シノケングループ(本社:福岡市博多区、代表:篠原 英明氏)と投資用ワンルームマンション販売会社の(株)えん(本社:福岡市中央区、代表:原田 透氏)が、資本・業務提携を行うことを決議した。
この資本・業務提携は、両社の利害関係が一致したもので、シノケングループは福岡地区で開発物件の販売先を確保することが可能となる。また、えんは、安定して販売物件を取得できるルートを確保できるということになった。
背景には、世界的な金融ショックの影響がある。不動産の販売先であったファンドなどが買いを手控える中、開発案件の販売先を模索していたデベロッパー・「シノケン」側と、販売力は福岡でもトップクラスの実績を持ち、投資用案件の開発資金による資金の固定化で財務負担リスクを回避できると踏んだ「えん」側、双方の思惑が一致したことである。
しかし、金融機関のデベロッパーなどに対するスタンスの変化も見逃せない。
(つづく)
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