1月4日に破産手続の申請をした、北九州地区の老舗ゼネコン・平成建設(株)。業歴70年を超える同社の破綻は新年早々から関係者に衝撃を与えたが、同社の2009年8月期の決算では、売上高は8億8,700万円。5年前の04年8月期は22億2,800万円の売上高を上げていたから、この間に13億4,100万円もの減収を余儀なくされていたのだ。アパートや戸建などで新たな受注を模索していたが、この分野でも競争は激しく、受注の落ち込みをカバーするまではいたらなかった。
しかも実際の工事について、工事関係者は「数字以上に現場は少なかった。決算期以降の落ち込みも激しかったはず。現場の少なさは想像以上」と漏らす。売上高の落ち込みの激しさが、破綻要因のひとつになったことは間違いない。
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