写真は、鹿児島県薩摩川内市にある九州電力・川内原子力発電所の温排水放出口である。
原子力発電所では、原子炉内にある低濃縮ウランの核分裂によって発生する熱で蒸気を作り、その蒸気の力でタービンを回して発電させる。
タービンを回すために発生した蒸気は冷却しなければならないが、冷却する際、大量に海水を取水・使用する。当然、排出される海水は蒸気の熱で温度が上昇している。この温まった海水を「温排水」という。
川内原発では、大量の温排水を放出しており、その水量は1、2号機を合わせると鹿児島県最大の河川である川内川の流量に匹敵するとされる。
温度が上がった海水が放出されれば、海水温に変化があるのは当然である。原発の怖さは、放射能だけではなく、「温排水」にもあるということを鹿児島県川内市で知ることになった。
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