27日午前0時、宮崎県は、5月18日以来、県民に対し、不要不急の外出の自粛、イベント等の延期、消毒の徹底等への協力を呼びかけた「非常事態宣言」を全面的に解除した。
さらに8月27日の最終的な終息宣言を目指す上で、県内すべての牛・豚の安全確認を行なうとともに、ワクチン接種地域内を中心に家畜排泄物等の堆肥化を進めていくとしている。また、道路上の消毒ポイントは再編の上、当面継続していく方針だ。
発生から98日間、感染は県内の計5市6町に拡大し、約29万頭の牛や豚などの家畜が殺処分された。今後は壊滅的な打撃を受けた畜産業の復興が問われる。
宮崎県口蹄疫防疫対策本部長および同県知事の東国原英夫氏は、県民一丸となって県内経済の復興に取り組むことを呼びかけた上で、「私も、宮崎の早期復興を成し遂げるために全力を尽くしてまいります。県民の皆様にも、お一人おひとりが、それぞれの立場で頑張っていただき、その姿を全国の方々に見ていただくことで、温かい御支援をいただいた皆様の御恩に報いていかなければならないと考えております」とのコメントを表明した。
なお、同県では、8月1日から全国高等学校総合文化祭を予定している。
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