1)思わず怪しいと思ってしまう理由
「知り合いが健康食品会社に勤めていて、いつも見本をもらえるから」と、タダで手に入れた健康食品の商品見本(サンプル)。さて、もらったまではいいけど...どうしても飲む気になれない。そんな経験はありませんか?
反対に、何も気にせず摂取した経験もあるかと思います。ヤクルトをもらったら、飲みそうですね。ところが親切心で(あなたの健康を心配して)もらった商品サンプルなのになんとなく抵抗がある・・・・・・。今回は、誰にでもよくあるそんな経験をもとに「健康食品を選ぶときのポイント」についてお伝えいたします。
まず、自分が受け取って結局食べなかった健康食品の共通点を考えてみましょう。理由は大きく2つ、「なんとなくよく分からないから」「必要としていないから」ではないでしょうか。後者の場合は仕方がないですね。普段、特に気になる健康問題がなければ、健康食品には興味がないのは当然でしょう。ここで問題なのは前者で、その「なんとなくよく分からないから・・・・・・」と思われる状況を4つに分けてみました。
1番は特に心配ないとして、3番は原材料や賞味期限等の情報が分かるのはよいのですが、他の安全性に対しての不安(衛生管理は十分か、食べても大丈夫か?)もあるかもしれません。問題は2番と4番で、食品表示(原材料や賞味期限等)自体がない商品見本です。
例えば、私の健康(アレルギー)を心配して自社商品サンプルを送ってくださるメーカー担当者さんもいましたが、有名な会社の商品とはいえ無地のビンに入った液体を前にすると、やはり飲むのに抵抗があるものです。表示とは、分かるという意味で非常に大切な役割を果たしているといえます。2番、4番のように表示情報のない商品をもらったら、できれば表示情報はあった方が安心できると伝えてあげることも、大切なことだと思います。そのうえで、「なぜ体にいいのか」を説明してもらうようにしましょう。
<プロフィール>
川合裕之(かわい ひろゆき)
香川大学卒業後、明星食品(株)に就職。営業職のかたわら、エリア向け商品の開発にも携わる。独立後、03年に(株)ラベルバンクを設立。食品表示の視点から安全性・機能性に関するコンサルティングを行なう。商品販売のためのプロモーションも手がける。
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