スーパー「ダイエー下関店」の登場は、1977(昭和52)年10月20日、下関大丸とダイエーの2つの核店舗と約220店の専門店からなる西日本最大(当時)の複合商業施設として「シーモール下関」が誕生したときのこと。現在は2つの核店舗と約170の専門店、結婚式場などで構成された複合ショッピングセンターとなっており、その規模は現在でも山口県最大である。
当時は大型ショッピングセンターといえば核店舗は1店舗であったが、北九州市への買い物客流出を防ぐために、当時としては異例の2社の核店舗でのオープンであった。その一角であるダイエーは今年9月20日に、23年間に及んだ歴史にピリオドを打つ。下関店の閉店により、ダイエーは中国、四国地区からその名が消えることになる。
ダイエー(地下1階~4階)撤退後の跡地については、各フロアに専門店を誘致する方向で交渉を進められており、地下1階には「サンリブ」、1階には「マツモトキヨシ」、2階には「ユニクロ」がシーモール専門店街から移転、3階は新たに専門店が誘致されると見られている。4階にはすでに「くまざわ書店」が入店している。12月の年末商戦に向けて11月オープンできるかどうか、テナント料交渉が大詰めを迎えている。シーモール下関が「ゆめシティ下関」に対抗できるかどうか、ダイエー後継店がその成否を握っている。
【浜崎】
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