14日、投票締め切り直後に出た「高島氏当選確実」の報道。高島氏陣営が万歳三唱を行なっていた時、現職・吉田宏氏(54)の選挙事務所は静まりかえり、所々で小声がささやかれていた。民主党の古賀一成県連会長をはじめとする同党国会議員たちも沈黙。知らせが届かずとも場の空気が結果を告げていた。
姿を現した吉田氏は、「今回の敗戦は自分の力不足であり、支援して頂いた皆様に心からお詫び申しあげたい」と、選挙事務所に集まった支持者の前で深々と頭を下げた。吉田氏談話の内容については以下の通り。
「私は正々堂々と戦って参りましたし、これまでの4年間、きちんと市政を私は取り組んできました。今いい市政になっていると思います。これだけは間違いなく私は胸を張って言えますし、だからこそ、今回党派や考え、立場を超えて多くの方がご支援をして頂いたと思っています。選挙結果こそ敗れた訳ですが、私が目指した市政、政治そのものが負けたわけでもなんでもない。このことだけは皆さんも同じ気持ちでいただけると、また、多くの市民の皆様はそのことにはご理解頂けていると、この選挙戦を通しても自分自身確信しております。
決して間違ったことなどひとつもしていないとして、そのことをこころから分かっていただける人がたくさん、今なおいらっしゃることに感謝を申し上げたいし、そういった皆さんと私たちの愛する福岡市が発展できるように力を合わせる、私もその一員として頑張っていきたいと思っております。選挙戦を通して皆様とはひとつの友情で結ばれたと思っています。友情で出来上がった器に今回は勝利の美酒を注ぐことは出来ませんでしたけれども、この器は市民みんなでつくった器であると思っています。友情とそして、福岡市を愛する皆さんと一緒になって作った器ですからこれからも大切にしていきたい。是非皆さんにも心からお願いを申し上げたいと思います」「悔しくて涙がでるのではないのです。皆さま方に本当にご支援頂いた事に本当に心から感謝を申し上げたい」。
【道山 憲一】
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