10月31日、元佐賀市長・木下敏之氏(50)は、福岡市南区の西鉄大橋駅前で出発式・第一声を行なった。
出発式は、まず木下氏を支援する政治団体「維新の会ふくおか」代表で、NPO法人CMC(カンボジア地雷撤去キャンペーン)代表の大谷賢二氏があいさつを行なった。大谷氏は、吉田市長の市政運営を批判したうえで木下氏の行政経験から強く推した。
続いて、元NHKアナウンサーで、現在はテレビ東京解説委員の西村晃氏が応援演説。西村氏は、木下氏が佐賀市長時代、ゴミ袋に印字するスポンサー名を募集し、その契約料を福祉のために活用していたことや、その営業を木下氏が自ら行なっていたことを市民に紹介した。
また、「こども病院患者家族の会」代表の佐野寿子氏も木下氏の応援に駆けつけた。佐野氏は、吉田市政が推進する「こども病院の人工島(アイランドシティ)移転は公約違反である」とし、こども病院の移転中止を訴えた。
それらの応援演説を受けた木下氏は「景気対策のために公共事業を増やし、福祉や教育を充実させるお金を捻出するために事業仕分けをすることを二本柱にし、実行力や国・省庁とのパイプをアピールしていく」と訴えた。また、アイランドシティへのこども病院や青果市場の移転は中止することも"市民との約束"として示した。
聴衆の市民のなかからは「きちんと、はきはきと話してくれる姿勢に好感が持てる。頼りになるなと感じた」(60代男性)という声があった。
その後、木下氏は福岡市各区で街頭演説。中央区天神で行なった街頭演説では「先日、福岡市民は今福岡市長に求めているものは、というアンケートをマスコミが行なったところ、1位『実行力』という結果が出た。その実行力について私は、他の立候補者よりも優れていると自信がある。霞ヶ関での公務員、佐賀市長、最近では行政刷新会議の事業仕分け人を務めてきて、国との太いパイプがある。さらには、行政に関わってきた経験を活かしていきたい」と、訴えた。
【中山 俊輔】
▼関連リンク
戦後最多8人の戦いに突入~福岡市長選、きのう告示
有馬精一氏「市民の暮らしを応援」~福岡市長選、出陣式・第一声(1)
高島宗一郎氏「アジア・ナンバーワン都市へ」~福岡市長選、出陣式・第一声(2)
植木とみ子氏「元気都市・福岡の本流」~福岡市長選、出陣式・第一声(4)
内海昭徳氏「福岡市政を市民参加型へ」~福岡市長選、出陣式・第一声(5)
吉田宏氏「前に進めるのは私だけ」~福岡市長選、出陣式・第一声(6)
荒木龍昇氏「発想の転換が必要」~福岡市長選、出陣式・第一声(7)
*記事へのご意見はこちら