10月31日、前福岡市教育長・植木とみ子氏（61）は、櫛田神社で出陣式を行なった後、福岡市役所前で第一声をあげた。街頭演説の先陣を務めたのは、選対本部長の前福岡市長・山崎広太郎氏。山崎氏は「九州全体のことを考えるのが福岡市の役割」としたうえで、吉田市政１期４年を痛烈に批判。「４年間全く変わっていない。１万人の職員がやる気をなくしている」「1,200億円の市債残高削減のうち、900億が特別会計と企業会計。減ったのは事業が終わっただけ。不況のなかで、300億の一般会計を減らすのは無為無策」「福岡市を愛していない」「地方政治に政党色はいらない。政権に左右される」との内容を訴えた。

　植木氏は第一声で、「福岡市は最も優れた水ビジネスの技術（管工技術、淡水化、下水道など）を持ちながら先を越され、北九州市がアジア各国と水ビジネスを始めた。歴史・文化も含めて、現市政は『福岡の宝』を知らない」との批判を述べた。
　そのうえで、「規制緩和による地場の産業（企業・商店）の活性化。他から持ってくるのではなく地元から興す」「役所の壁を無くして行政組織を横断的なものにし、機動的な役所に変える」との内容を訴えた。そして最後に『元気都市・福岡の本流』として「愛があり、やり方を知っている」と、市職員の経歴を強調した。

【山下　康太】

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