9日、福岡市博多区内のホテルで、福岡市長選に立候補していた植木とみ子氏の撤退意思を表明する記者会見が行なわれた。会見には、後援会長・北嶋雄二郎氏と選対本部長・山崎広太郎氏が同席。以下、記者との質疑応答(内容)を公開する。
-選挙を撤退した理由として、票を無駄にしたくないというお話がありましたが、告示日以降は(選挙から)撤退事態することは出来ません。すでに、期日前投票で、植木さんに投票している方もいらっしゃいます。投票日にこれから、植木さんに投票することも可能です。撤退していると言って、票を無駄にしたくないという理論は成立しないと思いますが。
植木 たぶん、私に入れて下さる人もおられると思います。それは、有効票だとも聞いています。その気持ちは私、十分に受け止め、これから何をやるかは決めておりませんが、今後の活動に繋げていきたいと思っております。
-市民の声として先ほど聞いたのですが、「卑怯だ」「何のために(福岡市長選)出たのか」「ちょっと考えられない」という意見も実際ありました。有権者に対して、どのような説明をされるのですか。
植木 大変申し訳ないことだと思っております。ただ、もう本当に少しの可能性があれば私は戦っていくつもりでした。だけれども、自分に当選の可能性がないなかで、私は吉田市政を倒すと、自分が死んでもいいから吉田市政を倒すというような気持ちで、(選挙活動を)取り止めることにしたのです。
-これまでの選挙戦のなかで、政党に支援を受けて(選挙戦を)戦っている候補者の批判というのを頻繁に街頭で口にされていたと思いますが、こうした主張をしながら、自民党が総力で応援をしている高島さんに想いを託すということは、(植木さんの)主張を180度転換されるのですか。
植木 そう取られても仕方ありませんが、基本的に私は政党に支援を受けるべきではないと思っております。基本的にはそう思っております。だから、私自身主張は変わりませんが、事前の策として、今の(吉田)市政よりも(高島さんが市長になった方が)いいのではないかと、そういう風に考えました。しかし、今でも、政党に支援を受けるべきではないという気持ちは変わりません。
-(選挙活動から撤退すると)決意されたのはいつですか。
植木 常に常にずっと考えて参りました。実際にそのような気持ちが強くなったのは、昨日(8日)の各紙のアンケート調査の結果から、だんだんその気持ちが強くなりました。まだまだ、けさ(9日)も(心が)揺れていましたが、やはりここは何らかの形でアクションを起こさなければいけないのかとそういう風に思ってきたところです。
-高島陣営を明確に支持するということですか。どういった範囲なのか、もう一度整理したいのですが。
植木 明確にとは申しておりません。ただ、私、(高島さんは)同じ保守系ですので私を支持する方のなかには、他の自民党系の方もいらっしゃるので、その方たちの票が無駄にならなければいいと、そういう風に考えました。
-高島候補に勝って欲しいということですか。
植木 吉田市政を転換して欲しいということです。
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