14日に投開票が行なわれた福岡市長選挙で、初当選した元アナウンサー・高島宗一郎氏。選挙期間中の11月1日に誕生日を迎えても36歳という若き市長の誕生である。報道でも、よく「戦後最年少市長」と紹介されることが多い。しかし、ここで疑問。その言葉を裏返すと「戦前には高島氏よりも若い市長がいた」ということになってしまう。
福岡市秘書課によると「戦前の市長で生年月日が不詳の方がいるため、『史上最年少』と断言できません」という。高島氏よりも若い市長が戦前の福岡市にいたとは到底思えない。おそらくは「史上最年少」と言ってもいいのだろうが、いやはや事実を伝える報道とは難しいものである。
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