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「CMCトゥールポンローみおつくし中学校」落成式、盛大に【カンボジア現地レポート】
特別取材
2010年12月 3日 09:15

 12月3日8時(現地時間)、「CMCトゥールポンローみおつくし中学校」(通称:KODAMA school)の落成式が行なわれた。同校は、カンボジア地雷撤去キャンペーン(CMC、代表:大谷賢二)、(株)データ・マックス、大阪西ワイズメンズクラブの支援によって、バンテアイ・ミエンチャイ州マライ郡トゥール・ポンローコミューンに建設された。
カンボジア政府よりメダルを授与
共同事業となった中学校建設 CMCは13年間、地雷被害に苦しむ人々の平和を願って支援活動を続けてきた。弊社もそのような姿に共感し、ささやかながら募金活動に協力、また現地に記者を派遣し被害者の現状を報告するなどしてきた。そうしたなか、弊社が15周年の節目を迎えたこともあり、CMCと共同での学校建設を提案。多くの企業の支援を得ることができ、今回の中学校建設が実現した。

 式典には、中学校に新しく通うことになる生徒約250名、コミューンの住民約250名に加え、カンボジア中央政府からフン・セン首相のアドバイザーを務めるソン・コントゥ上級大臣、政府系地雷撤去団体CMACのオム・プムロー副長官、バンテアイ・ミエンチャイ州のチョン・ワナレット副知事などが出席。総勢700名の盛大な式典となった。

カンボジア学校落成式 祝辞で壇上に立ったCMCの大谷代表は、「ここマライ郡はカンボジアのなかでも最も地雷被害が多い地域のひとつです。CMACの協力で地雷撤去が始まった昨年12月以来、地雷172個、不発弾58個が発見され、11万3,741平方メートルの土地が中学校関連用地として浄化されました。これからこの中学校で学ぶ皆さんは、自分の夢、両親の夢、カンボジアの夢、私たち皆の夢を実現できるようしっかり学んでください」と述べた。

 学校建設は自然との戦いだった。まずはコミューンの住民の声を聞き、本当に学校が必要な地を探すところから始まる。しかし、決定した用地はジャングルで木に覆われており、たくさん埋まっている地雷を建機などで撤去。切り拓かれた土地で学校建設が始まったが、次に待ち構えていたのは大雨による災害。建設地周辺が水没して工期が遅れた。

 こうしたこともあり、2棟予定していた校舎は落成式までに1棟しか完成しなかった。しかし、これは過酷な環境下での戦いを強いられた結果であり、いくども現地に足を運んだ現地スタッフの明博史氏、田中甲斐氏の尽力は計りしれない。

教室の様子落成式の様子

 先月16日には、隣のバッタンバン州バナン郡において乳幼児2人を含む13人が死亡するという未曽有の地雷事故が発生したという。国の未来を支えていくのは日本でもカンボジアでも同じ、子どもたちである。彼らがこの中学校で多くのことを学び、いずれは国を背負って立つ人材に成長することを心より願いたい。

子どもたちの夢をのせて ※2009年3月に行なわれました「データ・マックス15周年記念講演会&パーティー」、および同月に発刊されました『I・B』2009年春期特集号において、多くの方々に当事業へのご協賛をいただきました。皆さまに深く感謝いたします。誠にありがとうございました。

【大根田 康介】

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