きょう(3日)昼、福岡市中央区天神の福岡ビル(通称「福ビル」)で高さ約4mの看板が倒れ、女性ひとりがケガを負った。同事故の原因として、看板接続部の老朽化および強風の影響と推測されている。
福岡管区気象台によると、福岡市内の最大瞬間風速は18.0m/s。事故発生直前の12時に、西の風で最大瞬間風速12.8m/sを記録していた。同ビルの警備員によると、12時15分、倒れた看板のすぐ近くの福ビル・テナントにあるみずほ銀行から連絡を受け、事故現場に駆けつけたという。
気象庁HPでは、風速12.8m/sは予報用語で「やや強い風」にあたり、人への影響としては「風に向かって歩きにくくなる。傘がさせない」、建造物の被害としては「取り付けの不完全な看板やトタン板が飛び始める」とされている。
一方で、福ビルで働くテナントの店員からは、看板の老朽化が最大の原因と指摘する声もあがっている。倒れた看板の設置時期について、福ビルの管理を行なっている西鉄ビルマネージメント(株)に問い合せたところ、「ものが古い」と認めたうえで、「正確な設置日時について、責任者が確認して折り返し連絡する」とのことだった。
福ビルといえば、2005年の福岡県西方沖地震による被害が記憶に新しい。全窓ガラスの約4割にあたる約360枚が割れた。この時は、揺れを吸収しないという窓枠の古い工法が原因とされた。
今回の事件において、ビルのメンテナンスに問題がなかったかどうか、事故原因の究明が待たれる。
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