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副島隆彦の2011年世界の動きと日本経済の大予測(1)2012年に向けて株価は暴落していく
特別取材
2010年12月21日 10:58

副島国家戦略研究所(SNSI)主宰 副島 隆彦 氏

副島国家戦略研究所(SNSI)主宰 副島 隆彦 氏 世間にはびこる銀行マン、証券会社、生保レディといった金融鬼の手先が、どれほどひどいことをしてきたか。大損した人、これから大損する人、そして地獄に落ちる人、いろいろな人がいる。私、副島隆彦は、世界の金融・政治の大きな流れを読んでいる。福岡の地で育った人間として、本気で真実を福岡の皆さんにお教えしたい。
 まず、2011年に何が起きるか。日経平均株価は、1989年12月29日に38,915円でピークを迎え、その後20年間落ち続けた。アメリカがイラク侵攻した直後、03年4月28日に7,607円となった。小泉・竹中構造改革の真っ最中だ。その後、一生懸命上げて、07年6月に18,138円まで戻して「景気回復だ!」と皆が安心していたら、サブプライムローン問題やリーマン・ショックでドカン、ドカンと下がり、08年10月28日には6,994円の底値となった。2010年末は歳末助け合いで、10,200円前後まで上げてきた。NYダウも同じように、09年3月9日の6,547ドルから12,000ドル前後まで、無理やり回復させた。
 これは、アメリカ政府がカネを突っ込んだからだが、そんなカネをどこから持ってきたのか。景気対策、財政出動、金融緩和、追加金融支援などと訳の分からないことを言っているが、要はジャブジャブマネーをつくっており、アメリカが必死だということだ。そのおかげで、一段落した状態で年を越すことになる。11年1月、NYダウはいったん9,000ドル割れまで小さく暴落するだろう。そして3月、激しい暴落が来る。それが私、副島隆彦の予測だ。
 アメリカは2012年に向かって、やがて4,000ドル台まで落ちてくるだろう。アメリカは、今から没落していく。日本は2012年、地獄へ道連れだ。株価は5,000円を一瞬割るだろう。その後、10,000円、15,000円、20,000円と上がっていくだろう。だから、日本は大丈夫。株価は落ちるが、今のうちに優れた技術を持った会社の株を拾い上げておいた方がいい。日本の理系の技術屋はしっかりしている。500万人くらいいるが、日本の最後の財産だ。私も含めて文系は、ロクな奴がいない。

(つづく)

【2010年12月19日「(株)データ・マックス」特別講演会より】

<プロフィール>
副島 隆彦(そえじま たかひこ)
副島 隆彦(そえじま たかひこ)1953年、福岡市生まれ。本籍・佐賀市。早稲田大学法学部卒業。銀行員、代々木ゼミナール講師、常葉学園大学教授を歴任。政治思想、法制度論、経済分析、社会時事評論などの分野で、評論家として活動。日米の政財界、シンクタンクなどに独自の情報源をもち、日本人初の「民間人・国家戦略家」として、日本は国家として独自の国家戦略を持つべきだ、と主張している。副島国家戦略研究所(SNSI)主宰。近著に『日米 地獄へ道連れ経済』(祥伝社刊)、『中国バブル経済はアメリカに勝つ』(ビジネス社)、『悪魔の用語辞典2 日本のタブー』 (KKベストセラーズ)、ほかに『恐慌前夜』(祥文社刊)、『暴走する国家、恐慌化する世界』(佐藤優氏との対談、日本文芸社刊)、『新たなる金融危機に向かう世界』(徳間書店刊)など著書多数。


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