6日、福岡市役所で行なわれた記者会見で、みんなの党と福岡市議会の会派・みらい福岡が、来年(2011年)4月の福岡市議選挙後、統一会派を組むことで合意したことが正式に発表された。同会見には、みんなの党の渡辺喜美代表も出席し、「(福岡)市政の活性化を図りたい」と述べた。
会見にみんなの党選対事務局長として同席した、同党副幹事長・山内康一衆議院議員によると、今回の合意は、みんなの党が掲げる「アジェンダ(政策課題)」に政策方針が近いとして、みらい福岡幹事長の笠康雄市議から9月に、同党へアプローチがあったことがきっかけとなった。アジェンダには、地域主権型道州制、公務員制度改革などが含まれる。ただし、みんなの党では、地域ごとで「ローカル・アジェンダ」を決めていく方針のため、現時点では具体的な政策協定はないという。
福岡市議選における関係は、「選挙では競り合うが選挙後は協力する」(渡辺代表)となる。笠氏の話では、自民党の推薦を得たい場合でも拘束はなく、選挙後、みらい福岡の現職7名は、選挙時の経緯はどうであれ統一会派に加わる方向でまとまっているという。また、記者会見に同席した、みらい福岡会長・石川浩二朗市議は、現在、同会派で議席のない城南区に新人を擁立したいとの希望を示し、他の6区では同会派から新人の擁立はないと断言した。
一方、みんなの党では、福岡市7区にそれぞれひとりの新人候補擁立を目指しており、すべて当選した場合、みらい福岡・現職7名とみんなの党・新人7名の最大14名が、統一会派で議席を獲得する可能性がある。
なお、みんなの党が擁立する新人候補予定者については、「もう少しそろった段階で発表したい」(山内氏)としている。また、渡辺代表は「全国的に100人以上擁立する」と、統一地方選へ臨む姿勢を明らかにした。
【山下 康太】
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