16日、864票という接戦の末、前市長・竹原信一氏(51)を破り、阿久根市の新市長に選ばれた西平良将氏(37)。寒さ厳しいなか、選挙事務所につめかけた支持者に、「バンザイ」は開票所のスタッフが戻ってからとして、西平氏は当選後の胸中を語った。
西平「1カ月間、頑張ってきました。そしてこの1週間、走り抜けてきました。正直、ここに立つとき、大泣きするのかな、と思っていました。ですが、不思議と涙は、あんまりと出てきません。嬉しいんです。もちろん嬉しいんです。嬉しいんですけど、これから我々が向かって行かないといけないもの、そういったものにも本当に責任を感じます。期待と責任――まだ私は、この狭間で揺れています。
正直今、嬉しいです、気持ちは。ですが、またみんなと一緒に頑張っていこうという決意のもと、今ここに立っています。街頭演説では、ポンポンポンポン言葉が出てくるのですが、今日はちょっと、何と言っていいか、まだ、わかりません。
いろんな方が、いろんなかたちで支援くださって、阿久根市内の方はもちろんですけれども、市外の方、県外の方、いろんな方が助けてくださいました。もちろん、ウチのスタッフ、メンバー、そして何よりも、川原慎一――この人のおかげでこの選挙戦は戦えてきたんだろうと思います。
自分ひとりじゃありません。何といっても、私は『彼』だと思っています。
そして、前市長――僕は初めてマスコミの場では、竹原信一さんという名前を出すと思うんですが、正直、感謝をしているところがあります。我々市民に考える機会を与えてくれた、何よりも彼がやろうとしていた方向性は間違っていないと思っています。ですが、問題はやり方だった。彼には本当に感謝をしていますし、スゴイ強敵でした。もちろん、胸を借りるつもりで臨んだ選挙戦です。軽く見て臨んだことなど、ありません。そういった意味では、彼にも本当にお礼を言いたい気持ちであります。「ありがとうございます」と。
ただこれから、我々が臨んでいく阿久根の運営というのは、本当に大変な状況だと思います。しかし今日は、純粋にこの勝利のことだけを喜びたいと思っています。今日は本当に皆さん、寒いなかありがとうございます」。
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