香港の老舗インターネットサイト「大公網」に、日本の情報を掲載する総合ページ「ジャパン・オンライン」を開設することになり、24日夜、福岡市内のホテルで発足記念式典が行なわれた。
式典には、福岡の財界など約200人が出席した。発起人である九州経済連合会の松尾新吾・九州電力会長が「観光、経済技術、人的交流などあらゆる場面で、相互に取り組むべき最も大切な国が中国だ。こういう時期に、ジャパン・オンラインが発足するのは、大変すばらしいことだ」とあいさつした。
「大公網」は香港に本拠地を置く有力紙「大公報」(1902年創刊、世界初の中国語新聞)のオフィシャル・サイトで、1996年5月設立。現在は香港だけでなく、中国全土、台湾、アメリカ、オーストラリアなどの国をカバーしており、1日のアクセス数は1,000万回にのぼる。
「ジャパン・オンライン」は「大公網」の日本情報総合ページで、運営は福岡市のコンサルティング会社「DLC日中ビジネスコンサルティング」が中心となる。サイトには、流行文化、観光、ビジネスといったいくつかの項目を掲載し、九州を中心とした日本の情報もふんだんに載せるという。福岡県は「アジアンビート」(年間約1,000万ページビュー)という若者文化サイトを運営しているが、メディアという分野でのジョイントベンチャーはこれまでになく、有力サイトの連携に期待している。
DLC日中ビジネスコンサルティングの青木麗子社長は「社名はドリームランドチャイナに由来する。日中関係、日本と香港の関係の発展に尽力したい」と抱負を述べた。
【杉本 尚大】
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