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コダマの核心

人それぞれ、ビジネス人生の結末は(23)~追報・蔵内勇夫先生(福岡県会議員)の最終戦争
コダマの核心
2011年1月29日 10:03

<キングメーカーが自らキングへの道を描いたという説>

藏内勇夫氏 昨日の蔵内先生の最終戦争の記事に、自民党関係者からクレームがついた。「いやー、蔵内氏は最初から知事選に立候補するつもりで用意周到に準備をしてきたのだ。考えてごらん。昨年3月に九州大学農学博士の資格を取っただろう。福岡県知事になった場合に、私立大学獣医学部卒の肩書きでは世間体が悪い。九大博士の学歴なら申し分ないと励んできたのだ。ともかく、長期的に戦略を練り完遂能力のある奴だよ。『巧妙に麻生知事降しを画策してきた』という記述は正解だ」というものだ。要するに、「キングメーカーであった己がキングへ這い上がっていくシナリオを描き、一歩一歩実行してきた確信犯」という説である。

 そうであれば、稀有な能力に長けた政治家だ。戦略的行動を展開できる逸材は少ない。
 
 ライバル関係にある民主党県議の蔵内先生への評を紹介してみよう。「たしかによく勉強している。付け焼刃的な意見ではない、あらゆることに卓越した見識を持っていることは認める。率直に言って、県会議員のなかでは随一かもしれない。気配りもすごい。だから敵にまわすと手ごわい相手になる。そこまでの逸材であることは間違いないが、九大農学博士習得が福岡県知事になるための布石であったとする説には異論を挟む」。

 次に、県会議員に返り咲きを狙う人物の証言だ。「蔵内氏の政治力の源泉は気配りである。我々、保守周辺の政治家たちへの声かけも怠らなかった。と同時に、役回りを組むのが上手だった。強面役はある自民党県議に任して自分は宥(なだ)め役にまわる。一方では、行政面での頼まれごとの完遂能力は高かった。そこに『蔵内先生に頼めば解決できる』という神話が生まれた。彼は昔の保守政治家にありがちな、利権屋に成り下がらない政治品性を持っている。だから志は潔い。6期の県会議員期間中の早い段階で、『チャンスがあれば知事として福岡県の経営をしてみたい』という野心を抱いたと見る」。

 ここまで、キングメーカーであった蔵内勇夫先生の『キングへの道』の詳細を解説してきた。しかし、どうであれ、知事選に勝利しなければ輝くことなく元の木阿弥になるのだ。

<国会議員の権威失墜が下克上を生み、乱戦を生む>

 昨日から1日で形勢が一転した。『蔵内対小川』の自民党内分裂戦争は『自民党県議団対麻生国会議員』の色彩を帯びてきた。蔵内県議団の裏には、古賀誠代議士の影があるにしても、まさしく国会議員への下克上そのものである。小選挙区の導入・定着によって国会議員の権威が本当に落ちた。古株の県会議員は「一国会議員ごときが何するものぞ」という気風が充満している。それが自民党ばかりではないのだ。民主党内部にも同様の空気がある。

 1日で形勢が一転したというのは、一部の自民党(山崎拓先生)グループが谷口氏(九大教授・身分は財務省預かり)を担ぎだした。谷口氏にはもともと民主党が食指を伸ばしていた。谷口氏を抱える陣営の目算はこうだ。「自民党内の『蔵内対小川』の分裂消耗戦を横目に見て、谷口側には民主党を取り込める。そうなれば勝てる」というものだ。だから、谷口陣営はどの政党にも推薦願いを提出している。どうも県会議員グループの動き先行で、谷口担ぎの画策がなされているようである。

 いや面白い。自民党・民主党とも活気がでてきた。さー、『キングメーカーであった蔵内先生がキングにならんこと』を願うばかりである。

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