宮崎県都城市内では現在、至る所で灰の詰まった買物袋が山積みにされている。新燃岳が定期的に噴火を続けており、都城市民は定期的な灰かきに精を出している。
29日夕方、都城市平江町のラーメン店「仏跳麺都城店」でも店舗前の駐車場でスタッフらが駐車場の灰を取り除く作業を行なっていた。「私は桜島出身なので火山灰には慣れていますが、これだけ大量の火山灰は経験したことがありません」と店長の浜田さんは語る。
灰かきは、デッキブラシで灰を中央に寄せた後、スコップですくい取る単純作業。しかし、駐車場の駐車台数が多ければ多いほど大変になる。「結構、力がいるんですよね。たった1日で、駐車場一区画で灰が買物袋4個分になります」と同店の女性スタッフ。「お客さまが来られたとき、灰が積もっていたら嫌だと思いますから、毎日しっかりと灰を取っています。早く(新燃岳の噴火が)沈静化してほしいですね」(浜田さん)。
本業の傍らでの除灰作業は、各家庭や企業にとって労力のかかる作業となっている。当日は都城市の幹線道路などで徐灰作業車が出動し、作業に追われていた。
【矢野 寛之】
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